ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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沖で待つ/絲山秋子

2007.12.03


第134回芥川賞受賞

絲山さんの本は頁数の少ないものが多いけど、これまた!
100頁ちょいです。しかも2編収録。
以前も一度借りた事あったんだけど、その時は読めずに返却した本。
たった100頁を読めなかったんだな。(本が読めない時期だった)

絲山さんって作家が分からなさすぎ。
私の好んで読む作家さんは、内容がどうであれ根底に同じカラーが
あるのが何となく分かるんだけど、それがない。
頁数が少ない!って事だけは確かか…。
そんだけ作風を変えてこれるってのが本当すごいと思う。
くっつきそうでくっつかない微妙な関係、とか
文体の面白さ、ノリというか毒吐きの元気さは感じてきたかも。

 

袋小路の男/絲山秋子

2007.11.25


絲山さんの本はこれで3冊目かな?
何かどれも違った色の本で引き出しの多い作家さんだなー、と思った。
この作品でやっと絲山さんこれからも読んでいきたい!と心から思えたかも。

指一本触れないまま、「あなた」を想い続けた12年間。(帯より)

私が袋小路に住む男であるあなたへの想いで綴られる表題作「袋小路の男」。
名前も覚えてくれない、約束はすっぽかす、口が悪い。そんなあなた。
近づくと離れ、離れると近づいてくる。二人の距離は最後の一線を越えない。
私がやけになって浮気をしても、セックスしちゃえば諦めれるかもと思ってみても
あなたがそれをヒラリとかわす。
出合って12年、もうわたしはあなたを袋小路に追い詰めたりはしない。
短いお話だけどかなり良い作品だと思った。
私の中で「袋小路の男」は素敵な余韻で完結していた。

が、短編3つと思っていたのが2編からなる連作だったのだ。
勝手に完結させてしまっていたが為に、私の想像図を壊さないでくれーとか思った。

2編目では袋小路の男から見た私、日向子への想いも描かれていく。
日向子視点では分からなかった彼なりの日向子への想い。
最初とはイメージが違いとても繊細な人なのだ。
二人の微妙な距離感、振り返ると遥かに続く二人の過ごしてきた歴史。
袋小路から受ける閉塞感やシンと静まった感じ。
素敵な作品です。

3編目は独立した短編作品。
表題作が素晴らしいので、印象が薄くなってしまうのでは?と心配してしまう程に
こちらもまた素敵な作品だった。

 

エスケイプ/アブセント 絲山秋子

2007.11.15


たぶん好きなタイプの作家さんじゃないとは思うんだけど
絲山さんの本は頁数が少ないものが多いので何となく借りてしまう><

学生運動、政治活動…その他さっぱり分からない時代の話が入るので
ちょっと意味ググりながら読んじゃったよ。
エスケイプとアブセントで双子それぞれのお話になっている。
エスケイプのほうはエセ神父とか出てきてそのキャラが面白かった。
二人は近いような遠いような場所にいるんだけど、時間と場所を越えて
見てるものが重なっている時があって良いラストだった。

 

逃亡くそたわけ/ 絲山秋子

2007.11.06


初作家さん。
立ち読みしたダ・ヴィンチで映画化されてる事を知ってビックリ。
九州が舞台の物語なので、九州ではもう先行上映されてるのかな。


精神病院から躁病のあたし、花ちゃんが気弱な欝病のあだ名なごやんを
道連れに逃げて逃げて逃げまくるお話。
九州地方に詳しかったらもっと面白く読めたかも。
方言や九州のパワー?みたいなのが全然馴染みのない私にも
感じられたのは良かったです。
分からないなりにも「EUREKA」でこんな場所があるなんて!!と思った
阿蘇の大観峰なんかがストーリーに出てきたし。

クスリの心配しながらも随分とドタバタとにぎやかなストーリーだった。
南に逃げるってのが良かったと思う。本能かな。

どちらかと言うと淡々とした本作よりは映画で見るほうが
より面白いものになってそう。

 

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