ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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朝霧/北村薫

2009.10.07


<私>と円紫さんシリーズ第5作目。3つの中篇作品。

「山眠る」
序盤から俳句、古典作品が登場人物達の会話で用いられ相当に苦戦した。
一応、これらがメインのお話に少なからずも繋がるので理解出来るのが
一番なのだけど、私には残念ながら無理だった。
メインのお話は明るいものでは無いが深く切ない余韻が残り、
やっとこのシリーズを読んでいる醍醐味を思い出した。
我が子を思う親の気持ちや、山眠るの句に感じた気持ちの変化。
淋しいけど大きなものに包まれている感じを受けた。

「走り来るもの」
こちらはリドル・ストーリーと言うらしい結末明かさず読者にゆだねる
タイプのお話を用いて語られる作品。
その「女か虎か」自体が面白かった。

「朝霧」
祖父の日記に書かれていた謎と円紫さんの演じる事になった落語の
偶然の巡り合わせがドキドキさせる。
忠臣蔵といろは歌の辺りのくだりはとても興味深く面白かった。
勉強にもなったし祖父の日記から膨らむ淡く繊細な恋の感じも
とても良かった。

全体を通しては高岡正ちゃんとのくだりがやっぱり一番楽しかったかな。
一応この作品でシリーズは終結?
円紫さんとも、ずっと優しく見守られ教えを請う側では無くなったし、
博識すぎる<私>の恋愛は見たくないので、それこそリドル・ストーリーと
して私の中では読み終えた、と言う想いです。
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