ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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パーク・ライフ/吉田修一

2009.10.05


表題の芥川賞受賞作ともう一篇の作品。

良さが分からない事のほうが多い芥川賞作品だけど、
この作品は作者の言わんとしてる事がぼんやりとだが伝わってきて
その感性に驚いた。

多種多様な人の集まる都会の公園、“からだ”と“こころ”。
人間観察力が凄いんだけど、それをそのまま文章にせず
登場人物の感覚にそって遠近感を持たせたり、高低差を出したり。
抽象的な表現がすごくうまい。
この発想はどこから来るのだろう。

ストーリー展開としては主人公の周囲で起きる事柄を浅く広く淡々と
描いていくのでその点は“やっぱり芥川賞って分からない”で終わってしまうかも。
でも、わざと淡々と描いている感じもするのだけど。

人間と公園、そこからこんな小説を書けるなんてスゴイ感覚だと思った。

同時収録の「flowers」は上記とはガラっと変わった作風。
魅惑的な花の存在を人間にかぶせ、かなり濃い感じの作品。
登場人物の肉体を使う系の男達と花の接点が面白い。
こちらの作品のほうがパラッと読んでいる分には分かりやすくて良かったかな。
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