ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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ハイドラ/金原ひとみ

2009.08.02


読みたいと思いつつ内容をチラっと知ってから、避けていた作品。
それでも今までにも何度も借りてたんだけど、やっと読む事にしてみた。

ページ数が少ないのもあるけど一気読み状態だった。
摂食障害の女性が主人公のお話。刊行にあたってのインタビューか何かで
金原ひとみご本人が同じような状態になって通院したとか何とか言ってたと思う。
っていうか、彼女の作品はどれもイコール金原ひとみな気がするんだけど。

しかし、想像で書いてるんじゃ表現出来ないだろう勢いや真実味みたいのがあって、
そこに私はとても惹かれてしまった。
何か自分を排泄してるような文章。
汚くておぞましくて、でもそれなのに綺麗とまではいかないけど、ただ単に
汚い、で終わりはしないものがある。

主人公の彼女が、モデルの仕事のため、カメラマンの彼から興味を失うのが怖くて
噛み吐きしてるのではなく、ちゃんと自分の精神的な脆さを、彼を理由にして
いる部分があるのを分かってるのがすごくリアルだと思った。
彼女一人が病的なのでは無いと思う。お互いが汚い自分を隠してそれでも
離れずにいる感じ。共依存な関係があるのでは、と思った。
あと、ラストのほうの指輪のシーンがうまいと思った。
ボーカル松木から贈られた指輪が左手薬指ではサイズが合わなかったので右手薬指にする。
恐らく、松木と生きていく事を思っていたなら吐く時には指輪を外しただろうから。
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