ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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蟋蟀/栗田有起

2009.05.24


生物をモチーフにして描かれた10編の短編集でした。
ちょうど、この作品を読む前に川上弘美さんの作品を読んでいたものだから、
微妙に夢の続きを見ているような、そんな不思議な感覚でした。

映画や小説でも、“あああ、今ラストの部分だー!”って思いながら
感動を待ってジックリ見ていたら、ブツリと終わってしまい、
見てる側が取り残されてしまうってタイプのものは多々ある。
その置いてけぼり感、突き放された感じ、ラストを見る側に委ねるってスタイルは
私は好きなほう。
この「蟋蟀」の作品集の中にも、そういったタイプのものが幾つかあった。
ただ、むー。一つや二つってんならそれもまた味になると思うけど、
ちょっと消化不良気味な感じもしました。
脈略のない夢を読んでいる、って感じ。

全体的には生物の息吹を感じるものと、単に名前だけ使われてるもの、
夢と現実の比率で見ても、夢側に重点のあるものや、現実世界に近いものなど
実は一つずつの作品で見てみると、色々な描かれ方をしている。

この作家さん、言葉の使い方とか発想が本当に面白いし素敵。
「あほろーとる」「さるのこしかけ」「ユニコーン」、そして表題作の「蟋蟀」が
とても良かったです。
「蟋蟀」に関しては、こうゆう設定のお話って珍しくはないと思うし、
この作品集の中でも不思議さ加減でいったら一つも不思議じゃないお話だとは
思うんだけど、好きなんだなぁ。
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