ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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悼む人/天童荒太

2009.02.17


天童さんの最新作、そして2008年下半期直木賞受賞作です。

包帯クラブ」に通じるものがあったと思う。
心の痛みを、想いを、誰かがいたわってあげる感じ。
忘れずにいるよ、と語りかける感じ。

もう初期作品のような、目を覆いたくなるような事柄は
ないけど、それでも「家族狩り」のあの残虐な行為の中にも
形として愛情を思い知らせるような描写があったようにも記憶している。
家族に問題がある、とかでは無く、宗教的な話にもせずで
天童さんが伝えたい想いがこのようなお話を作らせたのだろうか。


「悼む人」は、大まかに3つの視点からなっているのだけど、
倖世のパートだけ独立させて作品を作ってくれたら、
私の好きな天童さんの作風になるかなー?なんて思いながら読みました。

この作品自体は、正直、心に響かなかったです。
読む人の見方によっては、簡単にひどい話になりえると思う。
主人公の生きにくい感じや必死さを純粋に受け止めれもするし、
あまりに良く出来た母親にして、この子供かい!と言った見方も出来てしまう。
悼む行為に曖昧な所があったり、経験によってその都度変えていってると
いうのは、逆にリアルだなーとは思うのだけど、
彼の行為は時には不用意に人を傷つけもするだろうし、
偽善者とは思わないけど、ちょっと儀式めいてるような。


あとは、あのポーズは、無いほうが良かったのでは?と思った。

まぁ、こんな感想だけど、読み終わった直後に、それでもまた
天童さんの作品が遠くない未来に読めたらいいなー、と強く思った。
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