ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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三面記事小説/角田光代

2008.07.30

2007年






いやー、これが黒角田とか言われてる作風なのかな。
この気持ちをうまく言いあらわせないのが辛い。
ダーク、黒い、とかじゃぬるすぎる。

新聞の社会面、三面記事に毎日のように載る
殺人事件だったり、不穏な事件を基にして書かれた
フィクション。
「八日目の蝉」も序盤かなりの部分が実際にあった事件を
基に書かれていたけど、この作品の大半は涙と全く無縁で
他人事では無いとは思いながらも、野次馬的に下劣な目で
見ている自分にも気づいたりして、本当胸糞悪かった。

6つの短編で、そのうち最初の「愛の巣」の基になった事件
だけは探偵ファイルで見て印象に残っていたけど、
他の事件は当時は耳にしていたのかもしれないけど
覚えがなく、ググってもあまりヒットしない事件もあった。
殺人が絡んでないとそうなのかな。

「愛の巣」は犯人の義理の妹からの目線だったのが面白かった。
フィクション部分が皮肉ってて、まだ野次馬根性丸出しで
怖いねー、などと思いながら読んでいられた。

「ゆうべの花火」と「彼方の城」はヒドイ。
これ読んでブルーになる女性が何人いただろうかとさえ思う程。
女って…、悲しい。男がお金で性を買うのはおかしくもないのに
どうして女だと、こうキッツイ感が溢れてしまうんだろう。

「永遠の花園」は、いいお話?だと思ってしまった。
ちょっと「対岸の彼女」に通じる女の子の友情の強さに
満ちていて、でもそれは永遠には続かなくって。
花園って雰囲気もあったと思う。

「赤い筆箱」これはやられた。
どの短編にも最初に新聞等からの抜粋記事が載ってるんだけど
その部分で騙されたもんなー。
実際に起きた事件をこんな形で別次元のお話を作ってしまうなんて!
と思ったのに。

「光の川」この作品は一番誰しもが身近に起きうる可能性のあるお話でしょう。
うちも兄と私で(と言うか病院関係のいざこざや保険関連は全部兄がやってくれたが)
痴呆の祖母を看取ったので、この手のお話は辛くて辛くてあまり読みたくないです。
これは下世話な気分で見る事件ではない、と思った。
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