ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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鼓笛隊の襲来/三崎亜記

2008.07.26

2008年






あら?!良かったです。とっても。
三崎亜紀さんの本は「となり町戦争」だけしか読んでいないけど
この作品も他にはない感性で書かれていて、
不思議さ不可解さ満載で、それがもの悲しい内容だったり
時にはゾッとする話だったり、ホロっときたり。すごい。
実は「となり町戦争」の読後は、他作品もこんな感じで奇抜な設定&
読んでいてピンとこないのなら読めないなー、と
思っていただけにこの作品は良かった。

9つの短編集。
もしかしたら私この作家さんは短編のほうが好きなのかも。
ドラマ「世にも奇妙な物語」みたいな作品が多いので
長すぎると違和感のほうに負けてしまうみたいな。
この短編集では割と登場人物の心の中に入っていける部分が
あったので(人間の負の感情とか)尚更面白く感じたのかも。

一回読んで終わり、には勿体無い位の作品だったと思う。 

「鼓笛隊の襲来」
どっからこんな発想が浮かんでくるのかしら。最初から一気に
もってかれる。

「彼女の爪跡展」
この作品は温度が好き。どの作品にも通じている現実にあるのに
見えないものが記憶を通して描かれていて切なく美しい。
一回、うわこの作品美しいわ、と思っちゃったので
もうちょっとした文章までグッときてしまった。

「象さんすべり台のある街」
メルヘンのようなお話なのに悲しみに覆われていて
街の記憶と象の墓場からイメージされるものに
圧倒された。

「同じ夜空を見上げて」
ラストがこんな温かいお話で素直に涙を流していいのか?と
思うほどの切なくも光のあるお話だった。
某韓国映画の一場面を思い出した。


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