ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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アンボス・ムンドス/桐野夏生

2008.07.11

2005年






帯には“一日前の地球の裏側で、あなたを待っています。”
何か切な系で心に残るフレーズ。
それなのに装丁画はポップな毒キノコ!(読後にマジマジ見てみると
気持ち悪いわ)

7篇の短編集だった。
タイトルのアンボス・ムンドスとは「両方の世界・ 新旧ふたつの世界」
らしくて、そこから連想される言葉として裏表・明暗とか
桐野さんってやっぱりこうゆう文章なのね、と思わせる
人の悪意とか、表には出さないドロドロした感情とか…
そんな物語達だった。

全然怖い系のお話じゃないのに、背筋がゾゾゾっとして
気味悪かったなー。
フンフン読んでたらラストでスコーンと奈落に落とされてしまった、
みたいな。
かと思えば、悪意のある登場人物と心を同じくして
ニヤリとしながら読んでる時があるのも自覚したりして
尚更ぐったりしたり。

「浮島の森」だけはちょっとテイストが違ったのかな。
正直この作品はちゃんと理解できたか不安。
妻譲渡事件と言うのが実際にあった事件だとは読後に知った。

「植林」はタイトルがまたうまいです。
普通ならもっと作品の内容に即したのつけちゃいそう。
この作品の温度感すごく好き。

表題作「アンボス・ムンドス」も良かった。
悪意を発している正体の違和感と言うか、
そんな結末信じたくありません的なものが
読者を突き落としてくれるだろう。
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