ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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花が咲く頃いた君と/豊島ミホ

2008.07.04

2008年






四季の花をモチーフに描かれた4つの短編集でした。

花にも時期があるように、巡りいく時の中で
避けられない別れがあり、それでも次にくる季節
自分で光を見つけられる未来を感じられる
そんな作品群だったと思う。

割とサラサラと読めてしまって豊島さんの作品から感じる
薄気味悪さとか毒は今回は薄かったかも。
一つ一つにちゃんと花のある風景が季節感と共に
思い浮かんだし、喪失の痛みや切なさ、ままならない自分も
感じた。


「コスモスと逃亡者」
設定が悲しいんだけど好き。
未来は明るいだけではないだろうけど、傷付く事も
人より多いかもしれないけど。

「椿に積もる雪の音」このタイトルの使われ方にしびれた。
おじいちゃん大好きだった私はかなり自分とかぶせて
読んでしまった。おじいちゃんとおばあちゃんの寝室の
匂いとか一気に思い出してしまってまいった。

「僕と桜と五つの春」
これも設定が美しい。
多くの人の目に映るようになっても、僕だけはあの凛とした、
そして傷を抱えた桜を覚えているのだろう。
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