ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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風に舞いあがるビニールシート/森絵都

2008.07.01

2006年
第135回直木賞





読んでみたかった直木賞受賞作品。
色んな意味で驚きながら読んだ。
森絵都さんの本はこの間「カラフル」をまず手始めに、と
読んだばかり。
なので、こうも文体(子供・若者向けと大人向けと区別するのは
アレだけど)が違っていてびっくりしたのだ。
そして、この作品は短篇集だったのだけど個々で見ると
描かれている世界の幅がかなり広く独特。
(連作短編の形の作品を読む事が多かったせいもあるかも)
だから一つ一つの作品が妙にクッキリと独立してる感があった。
だけど物語も後半になるにつれ共通して
根底に流れているものに気付いた。ため息が出た。

世間一般のものさしではなく自分だけの大切なもの、
社会的地位やお金に惑わされない自分だけの価値観。
そして皆、不器用だ。

「鐘の音」は仏像にたずさわる人達のお話で
こんなお話を読むのは初めてだったし、
物語自体も自分の心と向き合う静けさや時の流れを
夢のように感じながら読んだ。

「ジェネレーションX」はこの作品の中で一番短いものだけど
読んでいてとても楽しかったし読後感も爽快。
元気になれる作品っていいなーって久々に素直に思えた。

「風に舞い上がるビニールシート」表題作のこの作品もまた
独特な内容で驚いた。参考文献の量もすごいです。
所々で胸をえぐられるような苦しさにあい、何度か涙した。

この作品で、他の作品も読んでいこう!と思えた。
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