ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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リレキショ/中村航

2008.06.19

2002年






初読みの作家さん。
面白い出だしだった。
過去をもたない男の子。
いや、実年齢さえ分からないのだから男の子なんて
決め付けちゃ駄目かもしれないけど。
そして、そんな謎な男の子を拾って弟にする女性。


この状況なら重い話になりそうな所を、謎は謎のままで
突き通してしまっているのがビックリ。
姉の良に対する揺ぎ無い態度を、何だかまぶしく感じてしまった。

誰も自分を知らない所で、やり直したい。
現状から、束縛から逃げたい。
そんな夢物語を本気で実行できないものか…、と
考えちゃうような私には良い温度感の本だった。

おつかいを頼まれて選んだ高すぎる灰皿(その場しのぎの安物でもいいだろうに)
灰皿のお礼に譲り受けたママチャリを蘇生させていく姿に感じる愛情、
良くんにどんな過去があるかは知らないけど、
半沢良となった彼には消してしまわねばならないような未来が
くるとは思えない。
でも彼の過去も分からなければ、どんな未来が待っているかも
分からないんだよね。どうなるのかな。想像(創造)したいような
したくないような。


妄想いっぱいのウルシバラさんに、楽しい歌を作っちゃう山崎さん。
優しい気持ちの登場人物が多いのも心地良かった。
都会の片隅の夜の静けさを想像しちゃったりしてなかなか素敵な物語だった。
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