ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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星へ落ちる/金原ひとみ

2008.06.15

2007年






金原ひとみを読むのは3冊目。
最初に読んだ本が「アッシュベイビー」だったのもあって
読む前はすごく引っぱられそうで怖い。


タイトルと装丁がとても印象的な「星へ落ちる」
随分と考えて?作られていると思った。
彼を中心にして私と僕、そして一つ輪をずらして俺がいる、そんな物語。
でも彼は決して主ではなく、逆に曖昧でさえある。
登場人物に名前はなく、彼の向こう側に見え隠れする
私や僕の姿なんかが面白かった。
この私ってのは、金原ひとみ本人っぽいよなと今回も思いながら
読んだ。

人への依存、我を失っているようなその姿は自分の体験からも
分かる範囲ではあるけれど、やはり痛々しい。
若いからなせる行動だろうか。
普通でなどいたくない、自分からそうやって生きる道を
選んでいる。頭を常に好きな人の事でいっぱいにし
全ては相手を中心にまわる世界。
エログロは今作ではあまり感じなく、どっちかと言うと
不気味なほどの静けさを感じた。

冒頭シーンに表題の“星へ落ちる”の描写がある。
素敵なシーンだと思う。
ナルシストでロマンチックな感じを本当に少しだけ
彼女の作品からは感じてしまう。
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