ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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ラッシュライフ/伊坂幸太郎

2008.05.05

2002年






素晴らしすぎ!
まず、本書を開くとエッシャーの有名な騙し絵が挿入されていて、
もうそこで、この絵の感じが関係してる作品なんだろうな。と
薄々想像はついてはいたのだが…。

この形を、小説として完成させてるのがスゴイと思う。
文庫で読んだので池上さん?という方の後書きでも
書かれていたけど、確かに洋画の映像を思い浮かべはした。
だけどそのすぐ後に、でもそれを脳内で作り上げる事は
出来たとしても映像なり何なりの形で人に訴えるのは
とてつもなく難しい事だろうな、とも思った。


歩き回るバラバラ死体の件などは、軽いホラーかと背筋が寒くなったし
何これ「オーデュボンの祈り」より荒唐無稽じゃん!と思ったのに
プロットが分かり、ついでに女カウンセラーとサッカー選手の
エピソードでは素で騙されてしまっていたので、結局、おかしな
世界感というものは実はなかったのか?と思い至り、あまりの
綺麗なまとまった世界感にもう脱帽状態となった。

勿論、何度も前のページの記述を読み直して“なるほど!”
“あー、これの事!”とか一人でフムフムしまくり。
読み直してみて気付く一致、を考えるとこの作品かなり
多そうだな。

もう一つの楽しみでもある伊坂作品ならではの洒落た言葉。
この作品にも幾つも幾つもあり(そのうちの一つは他著作品から
の引用だったと後書きで知ったけど。
老犬が自分に語りかけているような言葉)
読んでいて小気味良かった。

単なる群像劇では終わらない作品。
後書きで池上さんが幾つかあげいていた映画タイトル、私も
この作品を読んでやっぱり頭に浮かんだものだった。
「マグノリア」は当時絶賛されたと記憶しているけど
私は今イチだったんだよなー。ちょっと見直したいです。
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