ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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イッツ・オンリー・トーク/絲山秋子

2008.04.15

2004年






「やわらかい生活」として映画化された表題作の
「イッツ・オンリー・トーク」と「第七障害」の2篇。

先に映画見ちゃってます。
映画見た時に、この作品が 絲山秋子原作だと言う事が
どうも私の頭の中でうまく結びつかなかった。

勃たない都議、鬱のヤクザ、合意の上での痴漢男など
一癖も二癖もあるキャラ達。
原作に結構忠実な部分も残した映画だったんだな。
映画のほうは物事を過大に見せる“嘘”をうまく使って
人のおかしみを描いていたりもしたけど、
あそこら辺は映画のオリジナルかな。
映画はとにかく映像が良かった。保存しとけば良かったぜ。

イッツ・オンリー・トーク
私、英語力がないので“話したいだけ”とかの意味かと思っていた。
その意味してる所が分かる物語のラスト数行は良すぎ!
サラリとしてるのに深くシンとした余韻の残る作品だった。
短い作品だし、私に合ってるので手元に一冊欲しいな。

いとこの祥一は、不思議とトヨエツがそのまま頭に浮かんだ。
映画では、何か似合わない役だなーと思ってたのに。
その代わり、主人公の優子は全く寺島しのぶが浮かばず。
糸山秋子その人が自然と浮かんできたのは面白かった。
主人公優子の男性との接し方、セックスの捉え方は
絲山さん、すごい事書いちゃってるなーと思った。
偏見を恐れずに書けば、精神的にイッてる女性では
特に珍しくない事だと思うのだけどな。
その希薄な人間との接し方は、点と点でそこから
他へは延びてはいかないのだろうし、
その点自体だって、とても脆い。
孤独なのは時にとても淋しいけど、それでも、そうやって
日々を重ねて生きている。
この物語がこれだけ愛おしいと思えるのは
自分の中に、優子の片鱗が見られるからなのだろう。
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