ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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八日目の蝉/角田光代

2008.03.31

2007年






もう一ページ目からすごくて、その流れが怖い程だった。
角田さんヤバイわ。何か波長がピタッときてめちゃくちゃ
心揺さぶられてばかり。

読書系ブログの感想読んでみると、大半の方が希和子に
感情移入されたようで、それってスゴイと思った。
特に、お子さんのいる方もそう感じてしまう所が。

私は、母性というものがかなり少ない人間だし
本当、もうねヤバイと思ったのですよ。希和子に気持ち入っちゃったら。
だって、これ小説だし、どう考えても展開は良い方向にいかないだろうし…。
それで、もう心を鬼にして読んだのです。
でもね、やっぱりやられました。
エンジェルホームに潜ってる時期は、すごいイヤで、薫が可愛そうで
おまえ、子供の一番を考えろよ!と思って仕方なかったんだけど、
彼女に光を、美しいものを見せてあげたい、と思うようになる辺りからは
流れに身をまかせて、それこそさらわれるように読んだ。

逃避行ではあってもどこか幸せそうだった希和子視点に比べ
薫視点に入ってからは、もう可愛そうで可愛そうで…。
彼女が自分を守るために誤魔化してきた気持ちを認めるところ、
自分だけ、ではなく自分たちと他者の気持ちも慮ってあげられる
ようになった所、本当に愛情というものに揺さぶられる生き方を
してきた彼女がそこまで思えるようになった事が悲しくて嬉しくて。
薫が産まれてくる我が子に対して抱いた感情が、希和子のそれと
重なった時の感動。透明で強くて情景が浮かぶ程だった。

また、いつか再読したい。そう思った。


ちなみに、読後知ったのですが、モデルと思われる事件があるのですね。
特に記述はないけど、かなり酷似。一部だけど。
日野OL不倫放火殺人事件。エンジェルホームに楽々入所できるであろう私は
本当に、あそこのエピソードが気持ち悪かった。
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