ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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ナラタージュ/島本理生

2008.02.18

2005年






島本理生さんの作品はこれが2冊目。この「ナラタージュ」が本命だった。
帯の“お願いだから、私を壊して。”と言う一文。
めちゃくちゃドロドロした恋愛物なのか?と思っていたのですが…。

正直、中盤くらいまでは静かに語られる文章に“あれ?想像と違う”と思った。
まだよく分からないけど島本さんの本はこうゆう感じなのかな?と思ったり。
文章が綺麗で激しさが直では感じないのだけど、登場人物の内面には
その体に隠しているには大きすぎる情熱や暗さを伴っているように感じる。
この作品でも、主人公の泉は大丈夫じゃない時でもいつも大丈夫だと言う。
思いを溜めに溜める。でも、読み手にはそれが見えているものだから
ヒリヒリと痛む。

何だろうか。やっぱり泉の年齢がそうさせたのか。
恋愛、にさえ至っていないのに。

葉山先生のように、思う所があって自分を律して罰して恋愛から
身を遠ざけているという状態はすごく分かる。
勿論、違う道が延びる可能性があるのが分かっていても
前に踏み出せないのだとも思う。怖い。また誰かを傷つけるかもしれない事が。
また自分が傷ついてしまう事が。
大人であれば、純粋でなければ?そのような人には幾ら気持ちを告げても
叶わないと思って諦める事も出来るだろう。
だから後半で、泉の事を全てひっくるめて見てくれる男性の言葉が
とても身にしみた。
子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、
愛してるってことに気付かなかったんだよ。

ラストがプロローグに続いているのでしょう。
泉さん、あなたをそこまでして受け入れて愛してくれる男性の
事を大切にして下さい。
それだけ深く思って読了となった。
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