ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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悪人/吉田修一

2008.02.07


この本、実際に手にするとなかなかの存在感。
ネット上の画像だとぺラッとしててよく分からないんだけど
結構厚いし、悪人、この書体に動きを感じました。

420頁、一気読みです。
どんな内容か全く知らずに読み始めたんだけどミステリー入ってました。
グングン読ませるような内容じゃないと思うんだけど
何故か読む手を止められず。

物語、事件の舞台となる福岡・佐賀・長崎辺りの細かやな描写、
被害者、加害者の家族、友人、同僚。
今まさにこの事件がニュースを賑わしていてもおかしくないと思える
怖さがあった。

誰をして悪人なのか。
1~2箇所、グッとくる所があったのだけど、それさえも間違っているような
気がして涙をひっこめた。
孤独な人、寂しい人の何て多い物語だったのだろう。
申し訳ないが被害者の佳乃が死んだ事に何の感情も沸かないし
圭吾が佳乃を仕留めていれば良かったのにと本気で思った。
ただ、そうは思っても佳乃の両親の心情が痛い程に伝わってきて
ほとほと困った。

祐一の性格はちょっと分かりたくないけど実際いる、こうゆう人。
偏見かも知れないけどやっぱり母親が関係しているように思える。
光代の恋愛感情には、共感は出来なかったけど気持ちは分かる。
自分を抑えつけて生きてきて、多くを望んでいないし、地味であるのも
よしとするような。
光代にとって、祐一のような顔が良くて、でも男らしくないので
モテナイ、オドオドしてるタイプはモロ好みだと思う。
だから特に純愛だとは思わなかったけど、祐一という人の生い立ちや
母親への態度の変貌、最後の彼女への行為、悪く思われるのを
いとわずにそうしてしまえる。そんな風にしか生きられなかったのかと
思うと言葉にならない感情で心が押しつぶされそうになった。
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