ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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対岸の彼女/角田光代

2008.01.27



第132回直木賞受賞作品。

角田光代さん、とうとう読んでみました。初めての作家さんです。
初めてだと、どうゆう作風なのか分からないし角田さんのように
著作が多いとどの本から読むのがいいのか?とか変な所で
悩むのです。まー、楽しい悩みなんですけど。

ええとですね、この本欲しいなと思いました。
泣きたい訳でもないのにダラダラ涙が出てきて
本の4分の3あたりで一旦読むのやめて気持ち落ち着けた位です。

小夜子、葵、ナナコ。
私はあえて当てはめるなら葵80%ナナコ20%って所かな。
中学高校とイジメはなかったけど、女は群れを作りたがるってのは
やっぱり何処でも一緒みたいだ。
私は一人でいいから仲の良い子がいればいい、とだけ思っていた。
独占欲が強いのだろうと思う。
ナナコの何事にもくじけないかのような自分を持っている人特有の強さは
とても羨ましい。
だけど、その強さを育てたものが暗く淋しい出来事だったとしたら
それは何て悲しい事だろうと思う。他人はその暗さまでは見ない。

現在の時を綴る小夜子と葵のストーリー。
過去の時を綴る葵とナナコのストーリー。
これが順繰りで構成されているのだけど、現在の34歳になった葵と
高校生の葵が同一人物とは思えない奇妙さがページを捲る手を止めない。
そして、葵とナナコのストーリー。私は、この高校生の頃の二人の
生きやすい場所を探すかのような、お互いの胸にひそむどうしようも
ない悲哀の感じをどうにか見守りたいと思ったのだ。
葵の父親が作ってくれたあの遅れたクリスマスプレゼント。
めちゃくちゃ胸に響きます。

どんなに仲が良くても全てが全て共感できる訳など無い。
立ち入る事の出来ない孤独な場所を持ちながらも
大人になっても出会い、歩みよっていけるような友情が私も欲しい。
そして、ナナコはきっと何処かで笑って生きているのだと私も信じたい。
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