ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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海の仙人/絲山秋子

2007.12.31



感動、ではないんだけど、心にストンと入ってきて胸のうちでもがいてしまうような作品。
ファンタジーがいるのなら ありがとうと言うだろう。


宝くじで3億円を手にし脱サラして敦賀の海辺で一人暮らす男と、
彼を愛している二人の女、…とファンタジーと言う神様のお話。

登場人物それぞれの人間性の良さをきちんと感じます。

ただ、仙人のように自ら孤独を選んで生きている彼の描写は
他人との微妙な距離の取り方や、保守的な所、でも何処か甘えを感じさせる
点もあって 実際にこんな人いたらすごい面倒そうだわと思え、
彼に好意を抱いている二人の女までも斜めに見てしまいそうになったのは
良くなかった。


と言うか、実際に“残りの人生、仙人のように生きる”と言って
現実にそうしている知人がいるもので…。
その言葉を聞いた時は、どっから仙人なんて言葉を持ってくるんだ?と
思ってたんだけどこの作品を読んで何とも言えなくなったんだよね。


154頁しかないこの作品。
とても不思議な読書の時間となった。
絲山作品。手離しで好きな作品は「袋小路の男」だけだったけど
この「海の仙人」もとても好きな作品です。
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