ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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名もなき毒/宮部みゆき

2007.12.17



「誰か」(未読です)と関連ある作品らしいと理解した上で読んだ。


500頁弱の作品。
宮部作品によく見られる多方面からの視点的な作風ではないので
読みやすかった。
登場人物に特に感情移入出来るキャラがいなかったのが残念。
しかし、読ませると思う。


毒。
タイトルの使われ方が良かったです。
ちょっと痺れました。


感情移入できないのを狙ったのでは?と思えるような原田いずみのキャラは
トリイ・へイデンの著作では普通に見られるような困難を抱えたキャラで
ストーリー中盤の、原田いずみが兄の結婚式でぶちまけた話の辺りは
私的にとても興奮した。
宮部作品でこうゆうキャラって使われてるのか、と驚く程の凄まじく理解しか
ねるキャラだと思う。
私は、“生まれもっての嘘つき”が成り立つ筈はないと思っているので
両親に隠さねばならぬような過去がないのであれば、彼女がぶちまけた
告白は真実なのだろう、ノンフィクションではあるけど何て気持ちの悪く
辛い話なのだろう、と思ったりもした。
そこまで考えていた私にとっては、その後の原田いずみは何なのよ?と
疑問が残り、ラストも何だかグズグズ伸ばしてしまった感がある。
また次回関連作品が作れそうなラストだな、と。

原田いずみの抱えている底知れない毒や、
もしかしたら理解不能な彼女より実はもっと不気味な存在だった
犯人の抱えていた毒、吐き出そうにも吐き出せず積もり積もっていった
ものの重さを知りたくはないと思いながら、かいま見てしまった読後感が残った。
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