ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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赤朽葉家の伝説/桜庭一樹

2007.12.10


先日発表された「このミステリーがすごい!2008」2位受賞。

なかなかサクッと読めずに3日ちょいかかってやっと読み終えました。
ミステリー本だとは思えない。けど、祝2位です。
まぁ、とにかくスケールのでっかい本でした。


地方の製鉄業で財を成した旧家の女系3代、それぞれの時代の
生き様をカラフルに描いた作品。
孫娘のわたしによって語られる 祖母・母・わたしの3章構成。

第一章、祖母の時代は強烈鮮烈。
日本昔ばなしで描かれたらピッタリじゃないかと思えるような
大胆でユーモアのある赤朽葉家を壇上にしたかのような村の様子が楽しい。
まさに、<だんだんの世界>
そして未来を視る事が出来てしまう<千里眼奥様>
言葉のゴロが良すぎる。

関係ないけど1章ラストでジョン・レノンのイマジンの歌詞が挿入されている。
私はそこで突然泣いた。何故だかスルッと涙が出た。
兄の影響で中学生の頃にビートルズは聴いていたけど
歌詞覚える程好きだったのはヘルプだったし、
ジョンの歌ではWOMANに一時はまった位で特にイマジンに
何の感慨も無かったはずなんだけど。
そして本当に私だけのすごい偶然に気付いたのだ。
丁度その1章を読んでたのが12月8日だったと翌日に気付いたのだ。感動した。アホすぎるが。
youtubeでイマジン色々バージョン聴いて楽しい位に泣いた。

話を戻そう。
現代にさかのぼってくるに連れて、お話のほうも赤朽葉家と日本社会が力を失ってきたように平凡で、特に語るエピソードもないといった具合になってくる。
3章で初めてミステリーじみてきたり、突然ビューティフルワールドとか言い出してきたり、ちょっと無理やりっぽい展開だなと思ったのが正直な所。そのままサラっと終わる。
何を作者は一番書きたかったのかな?と思った。

一つは祖母の口から語られなかった故に読者にもストレートには伝わる事の無かった祖母の恋だろう。
でも、それだけ?
せかいは、そう、すこしでも美しくなければ。

そして、そうだ。イマジンを思い出した。
あー、漠然としている。でも想像したいと思ったよ。
赤朽葉瞳子と同じ目線で、謎めいた、ビューティフルワールドを。
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