ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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袋小路の男/絲山秋子

2007.11.25


絲山さんの本はこれで3冊目かな?
何かどれも違った色の本で引き出しの多い作家さんだなー、と思った。
この作品でやっと絲山さんこれからも読んでいきたい!と心から思えたかも。

指一本触れないまま、「あなた」を想い続けた12年間。(帯より)

私が袋小路に住む男であるあなたへの想いで綴られる表題作「袋小路の男」。
名前も覚えてくれない、約束はすっぽかす、口が悪い。そんなあなた。
近づくと離れ、離れると近づいてくる。二人の距離は最後の一線を越えない。
私がやけになって浮気をしても、セックスしちゃえば諦めれるかもと思ってみても
あなたがそれをヒラリとかわす。
出合って12年、もうわたしはあなたを袋小路に追い詰めたりはしない。
短いお話だけどかなり良い作品だと思った。
私の中で「袋小路の男」は素敵な余韻で完結していた。

が、短編3つと思っていたのが2編からなる連作だったのだ。
勝手に完結させてしまっていたが為に、私の想像図を壊さないでくれーとか思った。

2編目では袋小路の男から見た私、日向子への想いも描かれていく。
日向子視点では分からなかった彼なりの日向子への想い。
最初とはイメージが違いとても繊細な人なのだ。
二人の微妙な距離感、振り返ると遥かに続く二人の過ごしてきた歴史。
袋小路から受ける閉塞感やシンと静まった感じ。
素敵な作品です。

3編目は独立した短編作品。
表題作が素晴らしいので、印象が薄くなってしまうのでは?と心配してしまう程に
こちらもまた素敵な作品だった。
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