ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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サッド・ヴァケイション

2007.10.14

さて、北海道に上陸して一週間経ちましたサッド・ヴァケイション。
めったに映画館にまで見にいかないのですが(ケチなので)
これはレンタルまで待ってられないと思ったので札幌まで見に行ってきました。

青山真治監督作品。「Helpless」「EUREKA」に繋がる物語。
物覚えが悪くなってますので一応復習がてら「Helpless」だけは
見直しておきました。
見直しておいて良かったです。ほとんど忘れてました><
あと、今作の「サッド・ヴァケイション」は、「Helpless」に重きを
置いて作られているように思います。

お客の入りは思ってたより多かったです。ミニシアターだけど
半分以上は埋まっていたかと…。


では、一応まだ上映されてない地方もあるでしょうから
折りたたみ記事で。
かなり、あらすじを辿ってるだけの感想です。
全然、自分の中で消化できません。

前半の浅野さん、アチュン、ユリちゃんの生活シーンは
ちょっとぎこちなくて、でも穏やかさに満ちていて
見てるほうまでニコニコしてしまった。
ユリちゃんが「Helpless」の頃より随分と日常に慣れて生活出来ているように見えて、これまでの浅野さんとの穏やかな生活を想像してみたり。

3作ともに出ている光石研とあきひこ君のシーンは
観客席から小さな笑いが起こり、それが連鎖していって
あ~、ミニシアターってこうゆう良さあるんだな~って思ったり。

前半の浅野さんは、とても生真面目な印象。板谷さんに昔、自分が
起こしてしまった事件の事を話すシーンもあり自分を律して生きて
きたのかな、という印象を受けた。

後半。
石田えりが出てきてからは、優しさとか母性とか…そんな大きな
ものじゃなくて、どちらかと言うと何を考えているのか分からない
気味の悪さに支配されていたように思う。
その気味悪さは、思い過ごしなどではなくどんどん見ている私に
この女性は何を考えているのか?と思わせるばかり。

アチュンを連れ去ったと思われる中国人が浅野さんのトラックの中で
生きてくうえで何が一番大事か?みたいな話をふったと思う。
そして、それは愛とかなんかじゃなく“生きていこうとする力だ”
みたいに言ったと思うんだけど、まさしく石田えりにはそれを
感じた。
間宮運送を背負っていけそうにない下の我が子のほうには
もう望みは持てない、お兄ちゃんがここを継ぐのよ、みたいな。
お前が捨てた子だろうに、弟がダメなら今度は弟を捨てようとする
かのような冷たい言動。
ストーリーはどんどん石田えりを一般的な“優しさ”“母性”とは違うものへと追いやる。
これのどこが優しい話なのか? 訳が分からなくなる。
自分の子供なのに反論しない旦那も旦那だと思うが。
浅野と弟のなんとも言えない結末。そこでも人前でだからなのか
何なのかとんでもない発言。そこで初めて旦那が当たり前の行動を取る。
それさえも笑ってかわす石田えり。

宮崎あおいの役どころは、随分と取ってつけたように思えた。
「EUREKA」を見ている、見ていないに関わらず。
でもあの時は、世間に知られる事件に関わってしまい心を閉ざした
少女が大人になり 同じような境遇で生きてきた健二と言葉を交わす。
オダギリジョーとの最後のシーンはいいな、と思った。

人の感情の複雑さを 単なるヒューマンドラマとして綺麗にまとめる
事なく見せ付けられたような映画だった。
映像では何度も画面 登場人物たちの頭上に映りこむ赤い大きな橋。
若戸大橋と言うそうだが、あれを血脈のように思いながら見ていた。
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カテゴリ: [映画]邦画

 

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