ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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架空の球を追う/森絵都

2009.02.28


短編集でした。

成長する子供の姿にお気楽で楽しい夢を見て心を華やがせてみたり、
長い付き合いの女友達との会合の帰りに、ふっとまだ夢を抱いていた頃の
自分の姿を思い返してみたり、
どこかアンニュイな感じもするマダムの姿に自分を重ねてショッピングしてみたり、
収められているいくつかのお話は、違う人生を、自分を白昼夢のようにほんの
少しだけ思い描いてみたり、自分がその人の立場だったらどうしたろうか?と
言うようなものが多かった気がする。

まるで、本当にこうゆう場面があったのでは?と思うようなものから、
ラストで良い具合に(実際は驚いたのだけど)トーンを下げてくれるものまで、
いろんな人の生きている姿を見れたような、そんな作品だった。
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終末のフール/伊坂幸太郎

2009.02.28



8つの連作短篇集。
それぞれのタイトルが“○○の■ー■”という形に揃えられていて
ちょっとそれ無理ある!ってのもあって面白かった。

世界の滅亡が告げられたものの、何も考える間も無くthe endな話ではなく、
終末まで8年~という状況から数年が経過したお話だった。
この時間設定がうますぎです。

微妙な長さの月日だよなー、と読んでいてまず思った。
8つのそれぞれのドラマが繰り広げられるのだけど、
仙台のヒルズタウンという街で起きている連作の物語なので
街を一望できる公園に、経営を再開したスーパーに、ビデオショップに
登場人物達が息づいているのをすごく感じた。
自分自身がこの場に紛れ込んで、その人達を見ているような、
そして、自分だったら、いづれ死ぬのが分かっている毎日を
どんな思いで暮らすのだろうか?とふっと考えずにはいられなかった。

伊坂さんワールドな感じは、かなり抑えられていて、
それが終末を前にした人間の生き方死に方を描いているこの作品を
より厚いものにしているような気がした。

 

悼む人/天童荒太

2009.02.17


天童さんの最新作、そして2008年下半期直木賞受賞作です。

包帯クラブ」に通じるものがあったと思う。
心の痛みを、想いを、誰かがいたわってあげる感じ。
忘れずにいるよ、と語りかける感じ。

もう初期作品のような、目を覆いたくなるような事柄は
ないけど、それでも「家族狩り」のあの残虐な行為の中にも
形として愛情を思い知らせるような描写があったようにも記憶している。
家族に問題がある、とかでは無く、宗教的な話にもせずで
天童さんが伝えたい想いがこのようなお話を作らせたのだろうか。


「悼む人」は、大まかに3つの視点からなっているのだけど、
倖世のパートだけ独立させて作品を作ってくれたら、
私の好きな天童さんの作風になるかなー?なんて思いながら読みました。

この作品自体は、正直、心に響かなかったです。
読む人の見方によっては、簡単にひどい話になりえると思う。
主人公の生きにくい感じや必死さを純粋に受け止めれもするし、
あまりに良く出来た母親にして、この子供かい!と言った見方も出来てしまう。
悼む行為に曖昧な所があったり、経験によってその都度変えていってると
いうのは、逆にリアルだなーとは思うのだけど、
彼の行為は時には不用意に人を傷つけもするだろうし、
偽善者とは思わないけど、ちょっと儀式めいてるような。


あとは、あのポーズは、無いほうが良かったのでは?と思った。

まぁ、こんな感想だけど、読み終わった直後に、それでもまた
天童さんの作品が遠くない未来に読めたらいいなー、と強く思った。

 

聖女の救済/東野圭吾

2009.02.09



ガリレオシリーズの中でも「容疑者Xの献身」と同じ位置にある感じの作品だった。
たぶん犯人はこの人物で確定なんだろうな?と思うように
描かれてはいるのだけど、それでも、もしかしたら?のどんでん返し的な
ものを期待してみたり、純粋にトリックがどんなにすごい物なんだろうか?と
いう期待がずっと続くのでスラスラと読めてしまった。

面白かったです。
面白かったのだけど、絶賛するには少しだけ斜めに見てしまうポイントもあり。
一つは、「ガリレオの苦悩」の時にもかすかに感じたのだけど、
湯川がもう変人でちょっとキモイ風なイメージが薄れてしまっていて
ドラマ版ガリレオを見ていない方にも人物像が変わってるんじゃないかな?って
思えてしまう所。
私なんかは、そこら辺でそれまでどんなに面白くてもテンションダウンしちゃうもんな。

あとは、この事件の被害者の思考回路がありえなくて嫌悪感ばかりだった事かな。
なので、彼を慕っていた?人達まで全てどうなのよ?と思えちゃって。

そんなこんなもあって、この作品では草薙と内海の動きのほうがずーっと
面白く感じながら読んでいました。
草薙の使われ方は、ファンがいたらきっと心配だったろうなー?って思う程に
何とも一生懸命で><
内海の視点がするどいのは分かったけど、早く草薙の目を覚ましてあげてーー!
みたいな。
でも、それがラストに向けて良い展開を見せ始めるのが気持ちよかった。

タイトル「聖女の救済」がラスト部分から読後にかけて、ずっしりきて
トータルで評価が上がってしまった部分はあるかな。
聖女、ってのはだいたいこの人の事なんだろうな?ってのは分かるんだけど
何を指して救済なのか?ってのが全く出てこず、想像さえ出来ずに
ストーリーが進むので、その意味する所が分かった時はなるほどねー!と
思う訳です。
もしかしたら、聖女はもう一人いたのかな?と少し思ったけど。

 

モダンタイムス/伊坂幸太郎

2009.02.04


ふーっ。やっと読み終えたorz
一気に予約本が着てる状態なのに、この作品読むのに10日近くも
かかってしまった><

検索って私はよく使う。ググりまくりです。
この本読んだ方は、試しに、あれらのワードで検索してみたりしたのかな?
私はやってみたくてウズウズしたものの、本当に関係のないサイトに
導かれたら?とか考えちゃって、面白いやら怖いやらで実行はせず。

些細な事でも浮気に結びつけて、ありえない行動を取ってばかりの妻は
なかなかに恐怖だった。
お話自体は、国とか政治とか?の一般人には分かりえない部分の
仕組みみたいなのを書いていて、いつもながらに伊坂さんって何かやばい話が
好きだよなー、と思いながら読んだ。

ラスト、主人公の妻に対するストレートな愛の言葉や、信頼関係に
ちょっとちょっと、そんなんでいいの?素性調べなおしたほうが身の為でないか?とも
思いつつ、まぁ、お幸せにね、なんて思ったり。
魔王」呼吸パートの安藤夫妻のような慎ましい人生を送るのだろうな、と思った。

 

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