ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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バスジャック/三崎亜記

2008.08.19

2005年






「鼓笛隊の襲来」が想像の遥か上をいく良さだったので、
(想像=全然期待していなかった><)
それなら!と借りてみた「バスジャック」。
この作品は参考にしている読書ブログでも良い感想だったので
気にはなっていた作品。
読んでみて良かった。

短いものだと3~4頁のものもある短編集。
それぞれの物語の味わいもバラバラ。
三崎さんのずれた世界観はどの作品にもあるのに
バラエティ豊かな印象がとても強かった。
気持ちが上下に揺さぶられてしまう感じが強い。
見てはいけない不気味さと愛情とか。

となり町の時には思った事が無かったと思うんだけど、
「鼓笛隊の襲来」でもこの作品でも、あ、何か大切な言葉があるって
思う事が何度かあった。
こんなにおかしな世界を描いているのに、ダイレクトにではないけど
そう思うシーンが度々あった事を忘れたくないな、と思った。
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I'm sorry, mama./桐野 夏生

2008.08.13

2004年






感想書かずにいたので、もううろ覚え><
この夏場に、桐野夏生を読みたい!と思ってしまったのだ。
なかなかヘビーです。

最初の章に登場する人物達。
私の考えていた“母親と子供”の図式を、どう頑張っても
想像出来なかった形で描かれていて、まず驚いた。

続いて…、実は彼ら達は主人公ではなかった。
またまた驚き。

序盤のお話だけでも一冊書けそうじゃないですか?と
思うような設定だった。

どこからどこへ向けての“アイム ソーリー ママ”なのかな?
その位、色々な形の母親があり、しかも登場人物皆がどこか気味悪い。

その最たる所が、アイコと言う人なんだけど、もう、人間のくくりに
いれられないような人物で、残酷とか非常とかって言葉じゃ
生ぬるく、怪物だなと思った。
人として生まれてきたのに産みの母親はいる筈なのに、
結果、そんな風に大きくなってしまったアイコを、もう手がつけられない
思いで見るしかなかった。

 

フィッシュストーリー/伊坂幸太郎

2008.08.04

2007年






久しぶりの伊坂さん本!
全然刊行順に読んでないんだけど、他作品からのリンクが多かったから、
丁度いろんな伊坂作品に馴染めてきた今この時に読めて良かった!

短編集なんだけど、「オーデュボンの祈り」「ラッシュライフ」「重力ピエロ」
など、私がヤバイ位に良かったと思えた作品からの登場人物が
今度はここで何してるんですか!!的に出てくるもんだから
面白いのなんの。

どの作品にもシュールだったりひねてたり、かと思えばとてつもなく
温かい感情に飲み込まれる伊坂ワールドがあり大満足です。

映画化の決まっている表題作「フィッシュストーリー」は50ページ程の作品。
どうしてこの作品をアヒルと鴨の監督が選んだのかなー?と読後に思った。
で、またいつもの私の癖なんだけど、フッと似てる感じの作品が思い浮かんだのだ。
「めぐりあう時間たち」。大好きな映画なんだけど、この作品にも
ある一冊の本が3つの時代に生きる女性達に関わっていて、かなり複雑な映画で
最後のほうでやっと繋がりに気付く、という物。って言うか、繋がりがあった事に
驚いた作品だったかな。
「フィッシュストーリー」も、とても印象的な文章のお話がモチーフとして
使われている。
そして時代を超えて不思議と繋がっていく何らかの想い。
それぞれの時代に一つも欠けてはいけない意味があった事に読者だけが
知る事の出来るこのすばらしさ。
さりげなく偶然だからこそ、この喜びは胸をいっぱいにする。
いい映画になる要素のあるお話なのは間違いないな、と思った。

 

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