ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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ひかりをすくう/橋本 紡

2007.10.28


素敵な本だった。
好きでやってきた仕事ではあるのに頑張りすぎてしまいパニック障害を
起こすようになって、“頑張らないで生きる”と田舎に引っ越した
主人公と彼女を支える恋人のお話。
この手の話はぬるま湯の生活をしている事に対しての罪悪感みたいなのが伴いがちだけど、そういった感じはほとんど感じなかった。
たぶん、彼女がなまけているだけなんじゃないってのが行動や考えから
伝わってきたからだろうと思う。

前半はまるで王子さまも一緒に海で暮らしている人魚姫のような
雰囲気がした。海面からユラユラと届いてくる薄緑色の光。
強くまぶしい光じゃなく薄いカーテンから差し込んでくるような
ポワンとした熱気をはらんだ光。
そんなイメージ。
タイトルのひかりをすくう、このシーンも作品の中にあり
あ~、あったかいなぁと思った。表現が何て綺麗なんだろう。

脇で出てくる不登校の女の子や、飼う事になった子猫
恋人の作る美味しそうな飲み物や食べ物。
そして、もしかしたら笑っちゃったのは私くらいかもしれないけど
主人公がCDを拾うために死の恐怖を感じながら必死の形相で
川をこぎ歩くシーン。いけない><と思いつつも何故かかなり
笑ってしまいました。


絶対に死んでたまるか!

下らないものを手に持ち、つまらない理由で死にそうになりながら、
薄汚れた川を、今も、そうしてこの先も、ひたすらわたっていくのだ。



ラストは納まりの良いものではなかったけど、たぶん、この作品を
読んできた人ならそうゆう生き方もいいよね、と思えるものだったと思う。
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ぶらんこ乗り/いしい しんじ

2007.10.26


初作家さん。
“現代の宮澤賢治”と言われている?のを知って俄然気になってしまい
アマゾンで評価見てみるとかなり皆高評価だったので
借りてみた一冊。

もう、何ていうか自分を全否定されてる感じ。
おまえには、この本の良さがちっとも分からないんだな、みたいな。
自分で自分にそう思ってるんだけど。

とにかく文章が読みづらい。
幼かった弟の書いていたお話のノートみたいな感じなので
平仮名が多いし、お姉ちゃんの口語体の文章もなかなか頭に
入っていかない。
前半で何度も、止めようとかと思うもののアマゾンの評価を
見直して、やっぱり同じように読みづらいと書いてる人もいるし
それでも徐々に良いと思えるようになるかも…と、気を取り直して
何とか、何とか、読み終えた。

分からなかった。ぶらんこ乗りのお話は良いと思ったけど
全然物語に入っていけなかった。

宮澤賢治の作品も、確かに小さい頃に初めて銀河鉄道の夜を読んで
アニメの映画を見て、それを理解出来るのはまだまだ先だと言われた
覚えがある。そしてその通りだと思う。
何度も読みたくなって文章の美しさや表面には見えないけど
伝わってくるものとかがある。
いしいしんじの作品もそうゆう良さがあるのだと思うけど
私には分からなかった。残念。

 

探偵ガリレオ/東野 圭吾

2007.10.24


さて、ドラマを見る前に絶対に原作を読む!と心に決めていた
この作品、読み終わりました。

まず、あまり前情報を入れないようにしていたんだけど
読む前に短編集みたいだな、と思いその時点で少しトーンダウン。
手元に回ってきて、いざ読み始めたものの一話目読んだ時点で
あまりにも期待しすぎていたと思い知る。
まだ数冊しか東野作品読んでないけど、長編ものしか読んでなかった
せいもあってか、かなり物足りなかったです。

で、
ドラマ1話目=探偵ガリレオ1編目
ドラマ2話目=探偵ガリレオ5編目
だったのでドラマ見てしまいました。
もう、なんつうか、ガッカリを通り越しすぎて悲しいです。
勝手に白夜行みたいなのを想像していた私が馬鹿だった><
演技が嫌いな福山さんは思ってた程は悪くなかったんだけど
アレですね。月9って枠の決まったイメージ的なものがよくない。
わざわざオリジナル女キャラなどいらんかった。
北村さんでそのまま男二人でやってほしかった。
原作自体も淡々とした感じの内容だから、まぁどうやったって
私のイメージしてたものにはならなかったんだよな。
あ~。残念。
ドラマ1話目は随分と脚本で変えてきてました。
見てる最中はアレだったんだけど見終わってるからは、こうゆう
犯人像に持っていったのも悪くなかったなと思ったり。

はぁ。まぁ期待しすぎていたので唖然としました。

 

邦画2つ

2007.10.22

北の零年

大後寿々花見たさで公式見にいってみたらキャストが凄過ぎる事に
気づく。
こ、これは期待大だ!と思ってワクワクしていたら
“それセカチューの監督のだよ”と…。
その一言を聞いて期待は一気に冷めてしまった><
「GO」「きょうのできごと」は良かったと記憶しているのに
セカチューだけを思い出して熱の冷める私って…。
まぁ、本当に素晴らしいキャスト陣でした。
イナゴのシーンに金井勇太くんが起用されてたので
ちょっと嬉しくなった。


地下鉄に乗って

全然期待してなかったんだけど良かったです。
ストーリー的にはバタフライ・エフェクトっぽくて
あぁ言うのは見てて疲れるので少し苦手なんだけど
俳優さん達の演技も良くていい感じで見れた。
ラスト、全く想像してなかった展開になったのもあって
すごく切ない気持ちになった。
カテゴリ: [映画]邦画

 

白の月/谷村 志穂

2007.10.19


8編からなる短編小説集。
谷村志穂は札幌出身と言う事もあって、初期作品は9割方読んでるかも。
久しぶりに手にしたので、過去作品とか見てたら微かにだけど
内容が思い浮かぶのがあってちょっと懐かしくなりました。

短編集となると、前に読んだ作品をリセット出来ずにいる所がある
ので、すぐ次、次って読んでいけない感じなんだけど
これは割りと読みやすかったです。

表題作の他にも、色がタイトルに入っている作品があり、
また、全体を通して女性の月によって上下する感情や
妊娠にまつわる様々な出来事が書かれていて 短編集でありながら
何か統一されているようにも思えた。

 

モンスター

2007.10.16


ずっと見たいと思っていた作品。
連続殺人犯アイリーン・ウォーノスをモデルにした実話。

この作品でシャリーズ・セロンが賞を取ったの納得。
これまでも役作りのために肉体改造やら何やらで、役になりきっている
作品ってのは洋画だと結構あったと思うけど、
この映画のシャリーズ・セロンはもう別人です。
って言うか、ここまでやっちゃうならシャリーズ・セロンじゃなくて
いいじゃん!?って思うほどのなりきり様。
あの美貌が10キロちょいの増量と義歯やらメイクでこんなになるなんて><
もちろん見た目だけじゃなくて身のこなしとか、見ててすごいなって
思うばかりでした。

劣悪な環境で育ち、生きてきながらも いくつもの分岐点はあった筈
なのに、どんどん泥沼化していく様がなんとも言えなかった。
クリスティーナ・リッチも依存的でそれでいて相手をコントロール
しているような演技がすごくて、どちらかと言うとクリスティーナの
ほうがモンスターに見えて仕方なかった。
そう言う風に作ってるのだろうけど。

見ごたえありました。
カテゴリ: [映画]海外

 

八月の路上に捨てる/伊藤たかみ

2007.10.16


第135回芥川賞受賞作。

この時の選考委員たちの書評のほうがよっぽど頭に残っていた。
自分好みの作風ではなかったけど、
明日離婚届を出す少し頼りなげな男と、実は再婚する事になりそうな
男らしく生きる女の一日が凝縮されていて、面白い内容だったのかも、
と後々になって思う作品だった。
でも、まぁこれからもチェックしていきたい作家さんではないかな。

 

サッド・ヴァケイション

2007.10.14

さて、北海道に上陸して一週間経ちましたサッド・ヴァケイション。
めったに映画館にまで見にいかないのですが(ケチなので)
これはレンタルまで待ってられないと思ったので札幌まで見に行ってきました。

青山真治監督作品。「Helpless」「EUREKA」に繋がる物語。
物覚えが悪くなってますので一応復習がてら「Helpless」だけは
見直しておきました。
見直しておいて良かったです。ほとんど忘れてました><
あと、今作の「サッド・ヴァケイション」は、「Helpless」に重きを
置いて作られているように思います。

お客の入りは思ってたより多かったです。ミニシアターだけど
半分以上は埋まっていたかと…。


では、一応まだ上映されてない地方もあるでしょうから
折りたたみ記事で。
-- read more
カテゴリ: [映画]邦画

 

魔球/東野 圭吾

2007.10.12


やばいです。週明けには月9ドラマが始まってしまうと言うのに
まだ「探偵ガリレオ」の予約さえしていません。
まぁ、超リアルタイムでは見れないから焦ってる程でもないんだけど
とにかく楽しみ。

さて、タイトルからちょっと取っつきにくかった「魔球」読了。
東野圭吾初期作品です。
高校野球と言うと、汗と友情、青春?とかを想像したんだけど
重苦しい雰囲気の話でした。
全く接点が見られないような事件と事件が合わさっていくストーリーの
良さはお見事。
話の中心である野球少年の生き様には何か恐ろしい気迫みたいなのを
感じて仕方なかった。
東野作品には度々、こういう並大抵ではない誰かを守る力を感じます。
そして毎回の事だけどラストでは言葉にできない位の思いが残されて
終わっていきました。

 

優しい音楽/瀬尾まいこ

2007.10.11


3編からなる短編小説集。
相変わらずの読みやすさ。
どれもかなり変わった設定でのストーリーなのに
独特の優しさみたいなのが、ちゃんと感じられる。

 

SAYURI

2007.10.08


大後寿々花が出てるから…と言うだけでそれ以上の期待など
全くない状態で見た。
基本的にその時々に好きな役者さん目当てで映画を見る事が多いので
その映画の内容うんぬんはあまり期待していなかったりする。

結果。ブラボー!
何たるエンターテイメント。

しかし、アンフェアに続き、この映画も批判的な声が多いみたい。
確かに、日本の芸者のお話なのにヒロインを始め主要な役は
日本人使ってないし、言語も英語がほとんどだし
着物の着付けにしろ髪型にしろおかしな点はいくつもあるけど
私は全くもって気にならなかった。
すごい個性のある映画だと思う。上記のような作りのせいで
オリエンタル感漂う映画になっている。
もともと昔は洋画ばっかり見ていたんだけど、ある時から“その和訳は
本当にそんな内容なんだろうか?”とか“字幕を追いかけてばかりで
内容が頭に入っていかない”“でも吹き替えもイヤ”みたいな状況に
なって洋画を見る事が激減してしまっているのだ。
話がそれたけど、要するにこの映画はハリウッドものでありながら
私みたいな奴にはめちゃくちゃ良いものだったのです。

コン・リー、役所さん、桃井かおり素晴らしく良かった。
そして大後寿々花ちゃん本当すごい子だ。
セクロボで初めてその存在を知って“なんだ?このミニモ二みたいな
可愛い子は??”と思っていたのだ。もちろん演技が好き。
チャン・ツィイの子供時代の役として出てくるんだけど
最初の40分間近くを演じています。
この最初の40分間があってこそだし、子供から大人への流れで人種も
変えてきてるのにあまり違和感がない。すごい。
工藤夕貴も最初は“ハリウッドもので日本人役って言うといつも
出てくるなぁ”ってイメージしかないので、またか…と思ったんだけど
ラストに向けての性格をあらわにしていくのを考えるとハマリ役だった。

二度目見る時はアラが目についてしまうのかもしれないとは思うけど
今年一番素晴らしいと思えた映画になりそうな予感。(2005年の
映画ですけど)
年末辺りにでも、もう一度見よう。
カテゴリ: [映画]海外

 

最近見た邦画

2007.10.07

幸福な食卓

原作読了済み。
ストーリー的にもキャラ的にも少し中途半端さを感じる壊れ方をしている家族。
それでも瀬尾まいこの原作では大浦君とよしこはかなりいい味を出していたと思う。
で、映画のほう。
石田ゆりこが母親って何かイメージじゃなかったかな。
大浦君役の勝地涼はめちゃくちゃ良かったです。あれはピッタリだった。
だからこそ分かってはいるもののラストに向けてのストーリー展開には
わざわざそんな話にしなくても…と思わずにいられない。
よしこ役の人も結構はまってたと思うけど、原作ほどのスパイスある
使われ方がしていなかった印象。
苦戦していた坂道の自転車を軽々とこぐようになった大浦君の映像や
大浦弟の“まさに大浦君の弟っぽい”優しい感じとか
ラストの長回しのシーンは良かった。
ミスチルの歌あってこそ感動もふくれたのだろうけど、ミスチルじゃないほうがいいなと思ったのも事実。


アンフェア the movie

いや~、すっごく面白かった。
めっちゃ楽しかったです。
と高テンション状態で、見終わっている友人に同意を求めたら
全く逆の感想だった><
ググッても評価悪すぎ…。
どうして??どうしてなの~?
ちなみに私、ドラマも見てたし、SPコードブレーキングも見ています。
言われてみると確かに安藤がいた頃のアンフェアの感じはしてないなと
思うけど…。
あれですよ。椎名桔平。出てくると思ってなかったし、しかも役どころがまた良かった。めちゃくちゃ格好よかったです。
江口さん、寺島さん、椎名さんと中年好みの私にはワクワクしまくりの映画でした。


さくらん

おもろくなかった。これは映画なのだろうか?
色彩は確かにすごいです。でもこないだDolls見たし…。
桔平さんはやっぱり今イチな役だったし、大森南朋に関しては
どこで登場してたか見逃した程だし><

林檎ちゃんのPVと受け取ればまだいいのかもしれないけど
「百色眼鏡」のほうが好みだな。
役どころでいいじゃん!と思ったのは木村佳乃。他キャストとは
違ってたと思う。はまっていた。
しかし同じ花魁ものでも小さい頃に見た「吉原炎上」とは大違い。
「吉原炎上」見直したくなってしまった。
カテゴリ: [映画]邦画

 

ビタミンF/重松 清

2007.10.04


直木賞受賞作。
てっきり一つのお話かと思っていたので開いてみて初めて短編集だと
分かってちょっとビックリした。
タイトルであるビタミンFと言うお話はないのです。
7つの短編をひっくるめて、これはビタミンFという心に効くかもしれないお薬かな。
Father、Friend、Fight…Fから始まる言葉がキーワードとして
描かれているんだけど、後記で著者が語っているように
最終的にはフィクションとしてのFってのがすごく分かります。
30代後半~40代の父親視点のものが多く、家族のお話。
綺麗事ではない親の立場からの本音みたいなのも随分書かれていて
正直ちょっとキツイ表現だな~って思ったりする場面もあった。
我が子を“はずれ”と思ってしまったり、家族というものは最後には帰ってくる場所だと思いたい反面、出て行きたいと思ってもいるとか。

最初は直木賞受賞作でもあるし楽しみにしていたのに、あ、短編集
だったのか…と少し気持ちダウンしたのですが、それぞれのFから
くるお話としての力を何となく感じれたように思う。
「セッちゃん」「母帰る」では涙しました。

 

天国と地獄 黒澤明とテレ朝と

2007.10.02


ようやく地元ロケが行われた黒澤明リメイクテレ朝版「天国と地獄」を
見ました。

ちなみに私は…、
黒澤明の映画を見た事がないです。今回もロケ地がなぜか小樽だったので見よう!と思っただけなのです><
まぁ、しかし2週間近くのロケだったようで撮影現場の話とか
チラホラ入ってきてて「天国と地獄」がものすごい名作らしい…と
言うのは頭に入れた状態だったのですね。
で、テレ朝版「天国と地獄」見ての感想は
動機がそれだけ?ってのが一番ピンと来なくて、これは原作見なきゃ
ダメだなと思って初めてじゃないかと思うんだけど白黒映画見ました。

いや~、原作のほう見たらドラマのほうが結構忠実に描かれていたのが
分かってビックリ。

何でまた小樽で撮るのかなぁ~ってのがずっと不思議だったんだけど
権藤邸からのロケーションだけで選ばれたのではないかとさえ思いました。
時代が違うからどうやってもアヘン街?みたいなのは作れないだろうし…。
でも、あれちょっとスワロウテイルの架空のアヘン街思い出した。

原作では江ノ島?のほうの風景だったようだけどドラマ版では
忍路にあるレストランが使われてました。以前一度行った事があるんだけど本当に夕日の素晴らしいレストランです。
しかし、地元民から見ると一番関心があったのは権藤邸の有無。
あんな目立つ家、天狗山のほうにないよね?CGっぽかったし…とか色々。
最終的にCGって事で納得してたらフィルムコミッションのほうに
住所が出てました。実在している建物だったとは…。

個人宅と思われるので遠くからパチリ。


カテゴリ: [映画]邦画

 

流れ星が消えないうちに/橋本 紡

2007.10.02


初作家さんです。
あ~、借りてよかった。
結論から言うと、瀬尾まいこ「幸福な食卓」に続き、またもや
“む、吉本ばななチック…”と思いました。
大事な人を失ってから玄関でしか眠れなくなった女の子の話。
ずっと、ん~、何かそう言う話どっかで読んだよな~と思ってたんだけど
それこそ「キッチン」だ!と思ったり。

でもでもでも、ダメですね。せっかく素敵な本を読んでるんだから
もう似てる、とか思って面白くなくしてたら勿体無い!と思いました。
やっと><

絵の浮かびやすい綺麗な綺麗な文章でした。
玄関で眠るって、いいな。
人が出て行って、人が入ってくる場所。
立ち止まる事のない場所。
でも私は読んでいて、白くて冷んやりしてて玄関の窓からうっすら
月とか街灯が見える様子や、猫がご主人の帰宅を待ってチョコンと
座っているようなイメージがあった。

また読んでいきたい作家さんが一人増えて困ってしまっています。
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今日は母の命日。
山登りしたいんですけど一緒に登ってくれる人がいません。

 

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