ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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彩乃ちゃんのお告げ/橋本紡

2008.02.14

2007年







最近になって図書館の蔵書に入りました。
誰かがリクエストしたのかな?大好きな作家さんなので嬉しい嬉しい。

主人公は小学5年生の女の子、彩乃ちゃん。彼女は教主さまなのです。
表題の“お告げ”やら、教祖さま?教主さま?
読む前は、何やら物騒な感じがしていましたが…。


3編の短編連作集。
過ぎていく物語をただただポーッと見つめているしか出来ないような
とてもとてもシンプルなお話でした。
彩乃ちゃんの事をもっと知りたい、何を考えているの?それでいいの?と
こちらが悲しくなってしまう。
悲しんだりしても彩乃ちゃんは嬉しくないだろうと分かってはいるのだけど。

トマトを二切れと三切れも食べれるお姉さんに心底驚いたり、
おにぎりを半分食べるのがやっとだったり。
どうしようもなく小さくて守ってあげたくなるような存在なのに
ふとした瞬間、凛とした空気をまとったりするのです。

2つ目のお話も良かったけど、3つ目の同い年の佳奈ちゃんとの
お話が何だか懐かしかったです。
私が小学5~6年生の時もやっぱり女の子はマニキュアが大好きでした。

彩乃ちゃんがプレゼントされたものを本当に愛しく思ってる姿が
印象的だった。
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空色ヒッチハイカー/橋本紡

2007.11.14


「ひかりをすくう」や「流れ星が消えないうちに」のような心もとなさは無く
冒頭から、なんだかんだあるけどきっと大丈夫だろうと思わせるようなお話だった。

ロードストーリーだったので先日読んだ「逃亡くそたわけ」と重ならないでもなかったかな。
いい感じで青春してたと思う。
下らないものに人生をかけて、大人ぶってはみても欲望には正直で可愛らしいお話だった。
作中で語られる映画「ファンダンゴ」気になるなー。

 

猫泥棒と木曜日のキッチン/橋本紡

2007.11.08


橋本さんの本はこれで3冊目。
まだ3冊目だけど…、橋本さんの本を読む度に膨れてきた思いがある。
わたし、この人の本大好きだ。
ちょっと叫びたい位にそう思った。

これは、親が子を捨てる物語です。そしてまた、子が親を捨てる
物語でもあります。そのまま書けば暗くなってしまう話ですが、常に光を見つめながら
書いていました。(あとがきより抜粋)


ある日突然何も言わずに母親に家出された17歳のみずきと異父兄弟の5歳のコウちゃん。
うちの母親は恋に生きていて私達を何度もこれからも捨てるのだ、と達観している。
どちらが大人なのか?と思うほどに。

読んでいて映画「誰も知らない」をまず思い浮かべた。
結果的に言ってしまうと著者は「誰も知らない」が話題になった事を知っていたようだ。
あとがきに書かれていたので、まさにその題名を挙げていてくれた事に尚更
好感が持てたほどだった。
子供を捨てる、自分の生きたいように生きる親、恋愛に走る親、残された子供達は?
テーマは近い。
でも、重さが全く違った。
私はこの本を読んでいてとても気持ちの良い時間を過ごせた。
でもそう感じてしまうのは何か間違ってるのかな?とも思いながら読んでいた。
金銭的な面や兄弟の人数などからいって、「誰も知らない」と比べる事自体が意味ない
とは思うのだけど。

橋本紡。読みやすくて難しくなくて心にズシンとくるものをズシンとさせたままで
でも綺麗な言葉で紡いでいく作家さん。とても気持ちの良い時間をくれます。

 

ひかりをすくう/橋本 紡

2007.10.28


素敵な本だった。
好きでやってきた仕事ではあるのに頑張りすぎてしまいパニック障害を
起こすようになって、“頑張らないで生きる”と田舎に引っ越した
主人公と彼女を支える恋人のお話。
この手の話はぬるま湯の生活をしている事に対しての罪悪感みたいなのが伴いがちだけど、そういった感じはほとんど感じなかった。
たぶん、彼女がなまけているだけなんじゃないってのが行動や考えから
伝わってきたからだろうと思う。

前半はまるで王子さまも一緒に海で暮らしている人魚姫のような
雰囲気がした。海面からユラユラと届いてくる薄緑色の光。
強くまぶしい光じゃなく薄いカーテンから差し込んでくるような
ポワンとした熱気をはらんだ光。
そんなイメージ。
タイトルのひかりをすくう、このシーンも作品の中にあり
あ~、あったかいなぁと思った。表現が何て綺麗なんだろう。

脇で出てくる不登校の女の子や、飼う事になった子猫
恋人の作る美味しそうな飲み物や食べ物。
そして、もしかしたら笑っちゃったのは私くらいかもしれないけど
主人公がCDを拾うために死の恐怖を感じながら必死の形相で
川をこぎ歩くシーン。いけない><と思いつつも何故かかなり
笑ってしまいました。


絶対に死んでたまるか!

下らないものを手に持ち、つまらない理由で死にそうになりながら、
薄汚れた川を、今も、そうしてこの先も、ひたすらわたっていくのだ。



ラストは納まりの良いものではなかったけど、たぶん、この作品を
読んできた人ならそうゆう生き方もいいよね、と思えるものだったと思う。

 

流れ星が消えないうちに/橋本 紡

2007.10.02


初作家さんです。
あ~、借りてよかった。
結論から言うと、瀬尾まいこ「幸福な食卓」に続き、またもや
“む、吉本ばななチック…”と思いました。
大事な人を失ってから玄関でしか眠れなくなった女の子の話。
ずっと、ん~、何かそう言う話どっかで読んだよな~と思ってたんだけど
それこそ「キッチン」だ!と思ったり。

でもでもでも、ダメですね。せっかく素敵な本を読んでるんだから
もう似てる、とか思って面白くなくしてたら勿体無い!と思いました。
やっと><

絵の浮かびやすい綺麗な綺麗な文章でした。
玄関で眠るって、いいな。
人が出て行って、人が入ってくる場所。
立ち止まる事のない場所。
でも私は読んでいて、白くて冷んやりしてて玄関の窓からうっすら
月とか街灯が見える様子や、猫がご主人の帰宅を待ってチョコンと
座っているようなイメージがあった。

また読んでいきたい作家さんが一人増えて困ってしまっています。
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今日は母の命日。
山登りしたいんですけど一緒に登ってくれる人がいません。

 

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