ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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悼む人/天童荒太

2009.02.17


天童さんの最新作、そして2008年下半期直木賞受賞作です。

包帯クラブ」に通じるものがあったと思う。
心の痛みを、想いを、誰かがいたわってあげる感じ。
忘れずにいるよ、と語りかける感じ。

もう初期作品のような、目を覆いたくなるような事柄は
ないけど、それでも「家族狩り」のあの残虐な行為の中にも
形として愛情を思い知らせるような描写があったようにも記憶している。
家族に問題がある、とかでは無く、宗教的な話にもせずで
天童さんが伝えたい想いがこのようなお話を作らせたのだろうか。


「悼む人」は、大まかに3つの視点からなっているのだけど、
倖世のパートだけ独立させて作品を作ってくれたら、
私の好きな天童さんの作風になるかなー?なんて思いながら読みました。

この作品自体は、正直、心に響かなかったです。
読む人の見方によっては、簡単にひどい話になりえると思う。
主人公の生きにくい感じや必死さを純粋に受け止めれもするし、
あまりに良く出来た母親にして、この子供かい!と言った見方も出来てしまう。
悼む行為に曖昧な所があったり、経験によってその都度変えていってると
いうのは、逆にリアルだなーとは思うのだけど、
彼の行為は時には不用意に人を傷つけもするだろうし、
偽善者とは思わないけど、ちょっと儀式めいてるような。


あとは、あのポーズは、無いほうが良かったのでは?と思った。

まぁ、こんな感想だけど、読み終わった直後に、それでもまた
天童さんの作品が遠くない未来に読めたらいいなー、と強く思った。
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あふれた愛/天童荒太

2007.08.22



4編から成る短編集。
以前にも借りた事があるんだけど、その時は一編目だけしか
読まなかったのでリベンジ。
他作品と比べてしまうと今イチだった。

天童さんは長編、しかも大長編がいいなぁ。
作品数が少ないのもあるけど一応これで天童作品名だたる所は
読めた。
と言うのも、最初の作品である「白の家族」(名前もまだ本名)は
簡単に手に入らない状態。
札幌の図書館にはあるようなので、いつか読んでみたい。

 

家族狩り/天童荒太

2006.07.20

大長編でした。
第一部を手にしたのは2ヶ月前っぽい。
一つ一つの点が徐々に核心に迫っていくっていう形は
とても好きだけど ちょっと登場人物が多かったような気がする。
私の理想とする読書の形(読書だけではなく映画でも何でもだけど)
は、残り少なくなってきたのを実感したときに“まだ終わってほしくない。ずっとこの気持ちでこの世界にいたい”というもの。
「永遠の仔」の時はページが残り少なくなっていくのが本当に
淋しかった。
「家族狩り」は長編なのもあってか“早く終わらないかなぁ~”と思ったのが本音。
家族とは何か、愛を伝えられていたか、伝わっていたのか~、
猟奇的殺人を繰り返した者の思いを絶対間違ってると言えるのか、
分からない。
ただ、自分が、身内が、何かしらのおかしな行動を取らずに来れたこと
これからもそうである事を望む。

色々思う事はあるのです。こうゆう本を読むとね。
お母さん、ごめんね。
お母さんを悲しい人だと思っていた、ずっと。
もっと別の道があるでしょう?と思っていた。
お母さんにはきっともっと素敵な人生があるよ、と。
子供ながらに居心地の悪そうな母を見ていた。
そしてその子供の私は絶対あなたより幸せになれないんだよ。
何も分からずじまいで終わりましたね。
私にとってはただ冷たい人でした。
愛されていると一度も思えた事はなかったけど
こんな馬鹿娘の母になってくれてありがとう。ごめんね。
あなたが生きていてくれたら、どんなにか良かったと思います。

 

包帯クラブ/天童荒太

2006.05.30



先に『家族狩り』のほうを第2巻まで読んでいたんだけど
図書館返却日が迫ってきたので 予約で借りた『包帯クラブ』を
先に読んでしまうことにした。

私はあの天童荒太ならではの重い重い心理描写が好きなので
これはかなりアッサリとした感想だった。
同じ人が書いてるのか?と思うほど。
重すぎる作調を苦手とする人もいるだろうし、実際そうゆう声も
多いんだろうけど。

自分には未知で、それはそんなに傷って言う程のものなの?って
事でも 分からないなりに 君が傷ついているって事だけは
分かっているし、私が“たかがそんな事?”って思ったりしないように
もっともっと傷ついているんだって言っていいんだよ。。って
思いは受けた。
相変わらずうまく言えないが_| ̄|○

ん~。何かやっぱ違うな。
根本的に今までのものと背負っているものが違いすぎる。
そう思うのは間違ってるのかもしれないけど。

 

孤独の歌声/天童荒太

2006.05.12

天童荒太の本は『永遠の仔』しか読んだ事がない。
でも今までで一番心にグッときた本だった。

『孤独の歌声』一気に読んでしまった。
恐らく天童荒太の書くものは 私好みなんだろう、と思った。
狂気、孤独、癒えない傷、許せない過去、猟奇的事件・・・。
引用として宮澤賢治の「貝の火」と「銀河鉄道の夜」が用いられていた。
宮澤賢治がとても好きなので そのシーンは画像が浮かぶようだったし、
他者との関わりをリレーに置き換えて語られていて
ラストは本当に風が吹いたような感じがした。

『家族狩り』『包帯クラブ』も読みたいな。

テーマ: 読書
ジャンル: 小説・文学

 

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