ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

スポンサーサイト

--.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ: スポンサー広告

 

大きな熊が来る前に、おやすみ。/島本理生

2008.03.21

2007年






3篇の短編集。
著者の後書きによると、共通のモチーフを使って書き集められた
作品との事。
んー?何となく分かるような…、でも分かんないや><
イヤーな温度はこの本を通して感じたんだけど、それの正体が
何か?となると言葉に表せなかったんです。
アマゾンやら読書系ブログ読んで、なるほど!と思った次第です><

何か、不思議だけど島本理生さんの作品、読む度に好きになってきてる
みたい。
まだ3冊目だけど、かなり斜めな感想だった「リトル・バイ・リトル」
前半部分はこれそんな話題作?と思ってしまった「ナラタージュ」
何となく一貫とした闇みたいなものを抱え込んでる作家さんに
読むごとに思わされます。

まじめで堅物チックな一番感情移入しやすいタイプの女の子たち。
消えない、踏み越えられない怖い思いをした記憶。

「クロコダイルの午睡」の展開には悲しくなってしまった。
インパクト大きかったです。
スポンサーサイト

 

ナラタージュ/島本理生

2008.02.18

2005年






島本理生さんの作品はこれが2冊目。この「ナラタージュ」が本命だった。
帯の“お願いだから、私を壊して。”と言う一文。
めちゃくちゃドロドロした恋愛物なのか?と思っていたのですが…。

正直、中盤くらいまでは静かに語られる文章に“あれ?想像と違う”と思った。
まだよく分からないけど島本さんの本はこうゆう感じなのかな?と思ったり。
文章が綺麗で激しさが直では感じないのだけど、登場人物の内面には
その体に隠しているには大きすぎる情熱や暗さを伴っているように感じる。
この作品でも、主人公の泉は大丈夫じゃない時でもいつも大丈夫だと言う。
思いを溜めに溜める。でも、読み手にはそれが見えているものだから
ヒリヒリと痛む。

何だろうか。やっぱり泉の年齢がそうさせたのか。
恋愛、にさえ至っていないのに。

葉山先生のように、思う所があって自分を律して罰して恋愛から
身を遠ざけているという状態はすごく分かる。
勿論、違う道が延びる可能性があるのが分かっていても
前に踏み出せないのだとも思う。怖い。また誰かを傷つけるかもしれない事が。
また自分が傷ついてしまう事が。
大人であれば、純粋でなければ?そのような人には幾ら気持ちを告げても
叶わないと思って諦める事も出来るだろう。
だから後半で、泉の事を全てひっくるめて見てくれる男性の言葉が
とても身にしみた。
子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、
愛してるってことに気付かなかったんだよ。

ラストがプロローグに続いているのでしょう。
泉さん、あなたをそこまでして受け入れて愛してくれる男性の
事を大切にして下さい。
それだけ深く思って読了となった。

 

リトル・バイ・リトル/島本理生

2008.02.10

2003年
第25回野間文芸新人賞





初作家さんです。
これ、芥川賞候補作だったのか。

さて、「ナラタージュ」を読んでみたくて直球で行ってはアレなので
借りてみたこの「リトル・バイ・リトル」。

感想…、すごい淡々とした物語。
結局最後まで読んで何も感じえなかった。

あとがきで著者が“明るい小説にしようと~”
“ささやかな日常の中にたくさんの光を見つけ出せるような小説に~”
と書いてある。
私はこの作品を読んでいて、一つも明るさや光を感じなかった。
母子家庭で育ち、実の父親はいつしか自分の誕生日にも
会いにきてくれなくなった。
そんな主人公のどうしようもない淋しさが、そこかしこにこぼれていて
でも、その事で荒れたりもせず毎日を送る姿をジワジワと読むしかなかった。

著者自身が母子家庭のようで、自分の体験が少なからずこの作品に
投影されているのだとしたら、思いの強さをぶつけたりせず
淡々と綴られていくこの作品に好印象を持つだろう。

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。