ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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鳩笛草/宮部みゆき

2008.01.31


3編の超能力を持った女性の物語。
この中の1編。「燔祭」という作品を読みたかったのです。

「燔祭」には、「クロスファイア」の青木淳子が登場している。
物語もクロスファイアのプロローグにあたっています。

映画のほうでもレンタルして見てしまっているので
話の筋はだいたい分かっていた。
燔祭部分の青木淳子と多田一樹の出会いから別れまでの
軌跡も割と忠実に書かれていた。
ただ、こちらは多田一樹からの視点で書かれているのです。
クロスファイア上巻で感じた青木淳子の行き過ぎ感が
モロに出ていて、そのまま終わるので少し悲しかったなー。

「朽ちてゆくまで」「燔祭」そして、表題作の「鳩笛草」
それぞれは超能力という共通点はあるものの全く別個の話。
 人とは違う能力を大事な時に使えなかったのではないかと忌み嫌う者。
 その能力の攻撃性に振り回され、どうせなら悪を滅ぼす為に使いたいと思う者。
 能力をうまく仕事に活かしてきただけに、その能力無しでの自分は
 使い物にはならないと思う者。
一つ一つの作品も勿論良いのだけど、
全体を通して人生を見るような流れがあって良かったと思う。
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名もなき毒/宮部みゆき

2007.12.17



「誰か」(未読です)と関連ある作品らしいと理解した上で読んだ。


500頁弱の作品。
宮部作品によく見られる多方面からの視点的な作風ではないので
読みやすかった。
登場人物に特に感情移入出来るキャラがいなかったのが残念。
しかし、読ませると思う。


毒。
タイトルの使われ方が良かったです。
ちょっと痺れました。


感情移入できないのを狙ったのでは?と思えるような原田いずみのキャラは
トリイ・へイデンの著作では普通に見られるような困難を抱えたキャラで
ストーリー中盤の、原田いずみが兄の結婚式でぶちまけた話の辺りは
私的にとても興奮した。
宮部作品でこうゆうキャラって使われてるのか、と驚く程の凄まじく理解しか
ねるキャラだと思う。
私は、“生まれもっての嘘つき”が成り立つ筈はないと思っているので
両親に隠さねばならぬような過去がないのであれば、彼女がぶちまけた
告白は真実なのだろう、ノンフィクションではあるけど何て気持ちの悪く
辛い話なのだろう、と思ったりもした。
そこまで考えていた私にとっては、その後の原田いずみは何なのよ?と
疑問が残り、ラストも何だかグズグズ伸ばしてしまった感がある。
また次回関連作品が作れそうなラストだな、と。

原田いずみの抱えている底知れない毒や、
もしかしたら理解不能な彼女より実はもっと不気味な存在だった
犯人の抱えていた毒、吐き出そうにも吐き出せず積もり積もっていった
ものの重さを知りたくはないと思いながら、かいま見てしまった読後感が残った。

 

クロスファイア/宮部みゆき

2007.11.27

 
読後感に酔っています。
映画化もされているし、以前本読みの親友にも薦められてはいたんだけど
これ超能力が出てくるお話なのです。
ミステリーの定義みたいなのって分からないけど、超能力で殺人→法で裁けるのか?
とか考えると、たとえ本の中の話でもどうなのかなー?と思っていて今まで
読まずにきたのです。

んー。
すごいです。
毎度のことながら登場人物のキャラ性が魅力的だし、張られた伏線が一つになっていく所、
犯人が浮かんでくる過程、近づいていく様が面白すぎる。
自分を「武器」だとして生きている青木淳子が悪に嫌悪を抱きながらも
自分のやってる事は正しいのか?とふと立ち止まる所、
回りに危害を与えないためにもひっそりと人を避けて生きてきた孤独な魂、
同じ能力を持っている男性に出会い、身を持って知った愛しいという気持ち。

青木淳子は可愛そうな人であったと思うし何ともいえない感情を持った。
が、私が手放しで好きだった登場人物がいる。牧原刑事。
私がおっかさんだったら彼を誇りに思うだろう。

性犯罪やストーカーにあい復讐に生きる人たちのお話でもある。
その中で牧原刑事が最後まで貫いた行動は本当にすごいと思う。
彼が少しでも自分を許す事が出来ればいいなと思った。
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映画「模倣犯」ほどはひどくなさそうなので映画「クロスファイア」借りてきた。
原作の余韻をまだ壊したくないので ちょっと寝かせておきます。

 

長い長い殺人/宮部みゆき

2007.11.14


ドラマW(WOWOWドラマ)で放送されたと言う事でチョイスしてみました。
宮部みゆき読むのは、たぶん「模倣犯」以来??
ちょっと変わった趣向のお話です。
語り手が人間じゃない。
著者の「パーフェクト・ブルー」なんかもそうだったから
よくそんなの思いつくもんだし、使い方がうまいなーと関心してみたり。
犯人の動機とかがイマイチで後半にかけて面白くなくなってたのはアレだったかな。

宮部作品、映像化では「模倣犯」「理由」見てるだんけど
「模倣犯」においてはあまりのダメダメさに最後まで見れなかったんだよなー。
俳優としての中居正広は大好きだっただけにあの脚本は本当に戴けなかった。

WOWOW系ドラマは今見たいののオンパレードです。

 

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