ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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あるキング/伊坂幸太郎

2009.11.06


伊坂さんが野球のお話を?
そんな驚きから入った作品。

日本の天才野球少年の記録と本文中に幾度となく引用される
海外古典文学との不思議なミスマッチ感が、今までの伊坂さん作品とは
また違った雰囲気だったので、これは楽しい系作品じゃないな…、と
思いながら読み進めた。
あえて言えば「魔王」の感じに通じていると思う。

短い作品の割りに章分けが度々入り、その都度誰からの
視点なのか分からなくなるし、大きな存在も感じる。
意味不明な登場人物や行為は今までの伊坂作品にも多々あったけど
今作も不穏感は物語後半までつきまとった。

他作品と違って小気味良い台詞も魅力あるキャラもいないけど、
抑えても出てしまう伊坂節みたいのがやっぱりちょこちょこあるので
そうゆう箇所ではここぞとばかりに笑わせてもらったかな。

私の思い違いでなければ、伊坂さんご自身の人生の変化、人生の節目を
こうゆう形で残した作品なのかなー?と思えるラストだったので
最後まで分からないネタは多々あったけど(ガンダムとか黒魔女とか緑の生き物とか)読後感は良かったです。

でも、読んでいて楽しい、読後も爽快!な作品ではないので
伊坂さん読み始めたばかりの人にはお薦めしない…。
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終末のフール/伊坂幸太郎

2009.02.28



8つの連作短篇集。
それぞれのタイトルが“○○の■ー■”という形に揃えられていて
ちょっとそれ無理ある!ってのもあって面白かった。

世界の滅亡が告げられたものの、何も考える間も無くthe endな話ではなく、
終末まで8年~という状況から数年が経過したお話だった。
この時間設定がうますぎです。

微妙な長さの月日だよなー、と読んでいてまず思った。
8つのそれぞれのドラマが繰り広げられるのだけど、
仙台のヒルズタウンという街で起きている連作の物語なので
街を一望できる公園に、経営を再開したスーパーに、ビデオショップに
登場人物達が息づいているのをすごく感じた。
自分自身がこの場に紛れ込んで、その人達を見ているような、
そして、自分だったら、いづれ死ぬのが分かっている毎日を
どんな思いで暮らすのだろうか?とふっと考えずにはいられなかった。

伊坂さんワールドな感じは、かなり抑えられていて、
それが終末を前にした人間の生き方死に方を描いているこの作品を
より厚いものにしているような気がした。

 

モダンタイムス/伊坂幸太郎

2009.02.04


ふーっ。やっと読み終えたorz
一気に予約本が着てる状態なのに、この作品読むのに10日近くも
かかってしまった><

検索って私はよく使う。ググりまくりです。
この本読んだ方は、試しに、あれらのワードで検索してみたりしたのかな?
私はやってみたくてウズウズしたものの、本当に関係のないサイトに
導かれたら?とか考えちゃって、面白いやら怖いやらで実行はせず。

些細な事でも浮気に結びつけて、ありえない行動を取ってばかりの妻は
なかなかに恐怖だった。
お話自体は、国とか政治とか?の一般人には分かりえない部分の
仕組みみたいなのを書いていて、いつもながらに伊坂さんって何かやばい話が
好きだよなー、と思いながら読んだ。

ラスト、主人公の妻に対するストレートな愛の言葉や、信頼関係に
ちょっとちょっと、そんなんでいいの?素性調べなおしたほうが身の為でないか?とも
思いつつ、まぁ、お幸せにね、なんて思ったり。
魔王」呼吸パートの安藤夫妻のような慎ましい人生を送るのだろうな、と思った。

 

フィッシュストーリー/伊坂幸太郎

2008.08.04

2007年






久しぶりの伊坂さん本!
全然刊行順に読んでないんだけど、他作品からのリンクが多かったから、
丁度いろんな伊坂作品に馴染めてきた今この時に読めて良かった!

短編集なんだけど、「オーデュボンの祈り」「ラッシュライフ」「重力ピエロ」
など、私がヤバイ位に良かったと思えた作品からの登場人物が
今度はここで何してるんですか!!的に出てくるもんだから
面白いのなんの。

どの作品にもシュールだったりひねてたり、かと思えばとてつもなく
温かい感情に飲み込まれる伊坂ワールドがあり大満足です。

映画化の決まっている表題作「フィッシュストーリー」は50ページ程の作品。
どうしてこの作品をアヒルと鴨の監督が選んだのかなー?と読後に思った。
で、またいつもの私の癖なんだけど、フッと似てる感じの作品が思い浮かんだのだ。
「めぐりあう時間たち」。大好きな映画なんだけど、この作品にも
ある一冊の本が3つの時代に生きる女性達に関わっていて、かなり複雑な映画で
最後のほうでやっと繋がりに気付く、という物。って言うか、繋がりがあった事に
驚いた作品だったかな。
「フィッシュストーリー」も、とても印象的な文章のお話がモチーフとして
使われている。
そして時代を超えて不思議と繋がっていく何らかの想い。
それぞれの時代に一つも欠けてはいけない意味があった事に読者だけが
知る事の出来るこのすばらしさ。
さりげなく偶然だからこそ、この喜びは胸をいっぱいにする。
いい映画になる要素のあるお話なのは間違いないな、と思った。

 

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

2008.05.19

2003年






映画予告トレーラーを見てから、もうワクワクワクワク!
本屋を襲う??何それ!どんな話よ!と期待大で
映画先に見ちゃうか…、と何度も思った作品。
(原作と映画は別物だと頭では分かってても、やっぱり
先に体で吸収したものの想いが大きいから)
今は、本読めてる時期なのでやっぱり原作読んでから~、と
言うことで。

私は伊坂さんを読むようになって、まだ一年?とかだからね。
読む順番もグチャグチャ。
本当に刊行順にちゃんと読めてたら…、と思うけど。
「オーデュポンの祈り」「ラッシュライフ」のような初期作品が
かなり良いので、アヒ鴨も楽しみにしていたのだけど、
んー、どうだろう。落ち着いて読めてしまった、かな。
いや、書かれてる内容は動物虐待なども匂わせて、イヤな感じは
あるのだけど。
自分の中での起伏は大きくなかったかな、と思う。
何か格言めいてるとさえ思われる伊坂さんならではの
ヒネッたちょいブラックな会話も他作品に比べたら
少なかったかな、と思う。

でも、アレです。特に期待落ちとかは無く。
何か、この作品もまた一つの伊坂さんワールドの噴出口の一つなんだろうから
ここから他作品を思い出し眺めたり出来る楽しみがある感じがする。

伊坂さんが文字にする“神様”の言葉は、とても不思議で
でも、そんな神様がいたら素敵だと思わされる。

「ゴールデンスランバー」第21回山本周五郎賞受賞との事。
個人的にゴールデンスランバーは過去伊坂作品と比べて
私には来なかったのですが、受賞おめでとうございます(●´ω`●)
山周賞は時間かかっても読んでいきたいと思っている
賞なので受賞嬉しいです。

 

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