ぐるぐるする夜に

酔いどれ女の見たり読んだり浸かったり。

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2009年読書記録

2009.12.31

最近、感想さえメモせずでグダグダです。

今年読んだ本は62冊。たぶん。最近の読書分はタイトルだけ明日にでも書く予定。
グダグダすぎる…。
かまへんかまへん(ネプチューンの人)

ベスト本は小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」です。
これから読むとゆう人がいるのだけど、その話を聞いた時、
私も読んだ記憶を抹消してまたあの感動を味わいたい、とさえ思った。
そのくらいに、読んでいる最中から今年一番と思える小説でした。

一般向けしない所では、
絲山秋子「ばかもの」と森見登美彦「宵山万華鏡」の二冊が心に残っています。
例年年末ベストに絲山秋子さんの作品を上げている気がするなぁ。
モリミーは「有頂天家族」以外、実は特に好みでなないので、ここにきて
良い作品に出会えてホッとしてます。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を彷彿とさせるような美しくて切なくって少し怖い、そんな物語。

映画もメモってないけど、今年は本当に邦画ばっかだった。なんだかな。
「誰も守ってくれない」となぜか「カフーを待ちわびて」に感動。
すぐ忘れてしまいがちな大事な事を思い出させてくれた映画で本当に見て良かった。

来年は目標80作品。
今年、悪くっても100はいけるべと思っていてこの体たらくのなので、
本気で80を目標に…。はい。もっと他の事を頑張りましょう。
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ヘヴン/川上未映子

2009.11.06


この作品を手にしてみてまず“あれ?結構厚みある作品ね…”と驚き、
読み始めてすぐに“あれあれ?あの独特の方言とリズム性のある文体
じゃない!?”という事にまた驚いた。

川上さんの作品は「イン歯ー」「乳と卵」だけ読んできましたが
こうゆう作品も書けちゃうのね的な圧倒的な出来栄えでした。
善悪とかの難しい事は描けているのかどうか分からないけど、
とても良かったと思います。

歯、乳、と来て今作も身体のある一部分が関係したお話。
そしていじめの問題。
こうゆう風に読み始めから問題提示のある作品を
川上さんが書いてきたってのがすごいなー、と思う。

そのいじめの現場の描写があまりにもひどく、救いようが無く
読んでいてとても辛かった。

いじめや親の問題など共通点がありそうに見えながら、
随分とコジマの人となりは極端に描かれている。
それに引きかえ主人公は広い視野、というのでは無いだろうけど、
過去に縛られる事なく進んでいける、そんな微かな希望が見られた。
描かれている内容はインパクトが大きいかもしれないけど、
人の揺らぎみたいなのを感じる作品だった。

 

完全恋愛/牧 薩次

2009.11.06


「完全恋愛」、このタイトルから人はどんな作品を思い浮かべるだろうか。
ミステリー作品として話題になっていなければ、単に濃い恋愛小説か?と
考えて恐らく読みたいとは思わなかったと思う。

そんな風に思ってる人がいるとしたら、帯の言葉を読んでほしい。
きっとこの作品を読んでみたい!と思うだろうから。

戦時中から現代にかけての長い長い年月を一人の男にスポットを当てた
どっしりとした感のあるミステリー作品。そして恋愛小説でもあった。

章分けされた3つの大きなトリックは発想がでかすぎて驚いたし、
後半、ちょっと遊びすぎ…と思うような展開もあったけど、
読み終えて新たに感じるこのタイトルの味わいの何と切ない事か。

見事な作品でした。

 

夏の庭ーThe friends/湯本香樹実

2009.10.23


小学生の男の子と老人のひと夏の不思議な交流のお話。

自分の子供時代や、大好きだった祖父との毎日を思い出して
じんわりしたり温かい気持ちになったり。
とっても素敵な作品だった。

大人と子供としてではなくそこには対等な友情が芽生えはじめ
お互いツンデレなものだから読んでいて何とも微笑ましい。
最初は子供ならではの少し残酷な動機だったのに、
老人は、子供達との交流を通して生き生きとしてくるし
子供達も色んな事を知り、心も成長していく。

なんて色鮮やかで生命を吹き込まれた作品なんだろうと思いながら読んでいた。
庭のコスモス、みずみずしいスイカ、真夏の白い陽射し、そして花火。
作品では子供達からの目線で語られているが、もしかしたら子供達以上に
老人が彼らから貰ったものは多かったのかもしれない。
そんな事を思った。

 

街の灯/北村薫

2009.10.15


円紫さんと私シリーズを読み終えたばかりなので、
正直、また似た構成だなー、と思ったのだが…。

面白いです。読んでいて楽しい。
父親のような視線で遠くから温かく見守っている風だった円紫さんも
良かったけど、このシリーズのそれに当たるベッキーさんの
キャラが格好良いのだ。しかもミステリアスときた。

表題作を含む3つの連作短編集。
時代は昭和初期、主人公の女学生は上流階級のお嬢様。
こうゆうお話、読むの初めてかも。
上品で華やかな空気が全編を通してこの物語を一層美しいものに
していると思う。

チャップリンの映画からきている「街の灯」は読みがいのあるお話だと思う。
ベッキーさんの言葉が厳しくはあるが同時にとても優しい。

このシリーズ、読むのが楽しみです。

 

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